人気お笑いコンビ「カミナリ」の竹内まなぶさんが、人気バラエティ番組「アメトーーク!」のロケ中に重傷を負ったというニュースは、多くのファンに衝撃と心配を与えました。
全治8週間と診断されたこの事故は、一体なぜ起きてしまったのでしょうか。
カミナリまなぶがロケで負った怪我とは?
カミナリの竹内まなぶさんが怪我を負ったのは、2025年8月24日、テレビ朝日スタジオ内で行われた人気バラエティ番組「アメトーーク!」のロケ中でした。
屋外での危険な撮影ではなく、管理された安全なはずのスタジオ内で事故は発生しました。
報道によると、竹内まなぶさんは番組の企画で曲に合わせてダンスをしていたところ、右足に大きな音がして転倒したとのことです。
その後、病院で診察を受けた結果、「右足アキレス腱断裂」で全治には約8週間を要する見込みであると診断されました。
バラエティ番組の事故と聞くと、過酷な環境での挑戦や大掛かりなセットを想像しがちですが、今回はダンスという一見すると危険度が低いと思われる企画中に発生した点が、事故の背景を考える上で重要なポイントとなります。
カミナリまなぶはなぜ重傷に?ロケ事故の詳しい原因
まず、一部でささやかれていた「飛び込み企画で頭を強打した」という情報は誤りです。
テレビ朝日からの公式発表によれば、怪我の直接的な原因はダンス企画中の転倒による「右足アキレス腱断裂」です。
では、なぜダンスをしていただけでアキレス腱を断裂するほどの事態に至ったのでしょうか。
アキレス腱断裂は、急なダッシュやジャンプ、方向転換を伴うスポーツで発生しやすいことで知られる怪我です。特に30代から50代の男性に多く見られ、筋肉が急激に収縮したり伸ばされたりする力に腱が耐えきれずに断裂します。
当時36歳であった竹内まなぶさんは、まさにこの怪我が発生しやすい年代でした。
今回のロケは、「アメトーーク!」の名物企画である「踊りたくない芸人」であった可能性が非常に高いと考えられます。
この企画は、ダンスが苦手な芸人たちがプロの指導のもと、流行りの難しいダンスに挑戦する内容で、その独特で面白い動きが人気です。
しかし、この「プロではない、ぎこちない動き」こそが、皮肉にも怪我のリスクを高める要因となり得ます。
ダンスに不慣れな人は、不自然な体勢で無理に力を入れたり、着地の際に衝撃をうまく吸収できなかったりします。
こうした予期せぬ方向への力の集中や急激な筋肉の伸び縮みが、アキレス腱に瞬間的に大きな負荷をかけ、断裂を引き起こす典型的なメカニズムであるといえます。
テレビ朝日側は安全に配慮していたとコメントしていますが、番組の面白さを追求する企画の特性そのものが、深刻な怪我につながる危険性を内包していたと言えるでしょう。
カミナリまなぶの事故から考えるテレビロケの安全性
バラエティ番組における出演者の怪我は、残念ながら後を絶ちません。
視聴者に笑いを届けるため、芸人たちが文字通り「体を張る」企画は人気ですが、その裏では常に危険が伴います。
過去には、日本テレビ系の「世界の果てまでイッテQ!」でロッチの中岡創一さんや、みやぞんさんが骨折する事故がありました。また、フジテレビ系の「とんねるずのみなさんのおかげでした」では、ずんのやすさんがスキー場でのロケ中に第2腰椎破裂骨折という大怪我を負い、一時は歩行が困難になる可能性もありました。
これらの事故が発生するたびに、テレビ局は「安全対策を徹底する」とコメントしますが、根本的な解決には至っていないのが現状です。
この背景には、日本のテレビ業界、特にお笑いの世界に根付く「体を張る笑い」を良しとする文化や、視聴者の期待に応えようとする制作側と、プロ意識で応えようとする演者の間で、安全への配慮のラインが曖昧になってしまう構造的な問題が指摘されています。
このような状況を改善するためには、形式的な再発防止策だけでは不十分です。企画の特性に応じた専門家によるリスク評価の義務付けや、怪我に即座に対応できる医療専門家の常時帯同、そして何よりも演者が少しでも危険を感じた際にキャリアへの影響を恐れずに企画を拒否できるような、業界全体の文化醸成が求められます。
事故が起きてから謝罪するという事後対応の繰り返しから脱却し、事故を未然に防ぐための仕組みを業界全体で構築することが、今まさに求められているのです。
まとめ
今回のお笑いコンビ「カミナリ」の竹内まなぶさんが負ったアキレス腱断裂という重傷は、単なる個人の不運な事故ではありません。
それは、人気番組「アメトーーク!」の「踊りたくない芸人」という企画が持つ、面白さと表裏一体の危険性が現実のものとなった象徴的な出来事でした。
この事故の背景には、ぎこちない動きを笑いに変えるという企画の特性と、アキレス腱断裂という怪我の発生メカニズムが密接に関連していました。さらに、過去に何度も繰り返されてきた同様の事故は、テレビ業界が抱える構造的な問題を浮き彫りにしています。
面白い番組を楽しみながらも、その笑いが演者の過度なリスクの上に成り立っていないか、という視点を持つことも大切なのかもしれません。
演者が心身ともに健康な状態で最高のパフォーマンスを発揮できる環境が整ってこそ、テレビエンターテインメントはより豊かで持続可能なものになるのではないでしょうか。竹内まなぶさんの一日も早い回復を心からお祈り申し上げます。
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