2025年12月1日、TBSの朝の顔として親しまれている情報番組『THE TIME,』に関連し、視聴者を驚かせるニュースが報じられました。いつも元気なリポートを届けてくれているフリーアナウンサーの原千晶さんが、ロケ取材中の事故により全治3ヶ月という重傷を負ってしまったのです。
今回の事故は、単につまずいて転んだという類のものではなく、人気番組『SASUKE』のアトラクションを体験するというハードな企画の中で発生しました。
診断名は「左脛骨高原骨折」。あまり聞き慣れない病名かもしれませんが、これは非常にデリケートな治療を要する怪我として知られています。
本記事では、事故が起きた当時の詳しい状況から、医師の診断が意味すること、そしてファンとして一番気になる「いつ頃復帰できるのか」という見通しについて、現在公表されている情報を整理しつつ、分かりやすく紐解いていきます。
原千晶アナが全治3ヶ月の重傷！「THE TIME,」ロケ事故
事故が発生したのは2025年11月30日の午前11時30分頃、場所は千葉県内のとある施設でした。TBS側の発表によりますと、原千晶さんは番組の企画の一環として、『SASUKE』に登場する障害物を模したコースに挑戦していた最中に負傷したとのことです。
トラブルが起きたのは「クワッドステップス」と呼ばれるエリアでした。これは斜めに設置された板を足掛かりにして進む障害物ですが、報道によれば、4枚目の板へ飛び移った直後に左足へ激痛が走り、そのまま安全マットへ倒れ込んでしまったといいます。
その後、都内の病院へ搬送され精密検査を受けたところ、「左脛骨高原骨折」で全治3ヶ月という診断が下されました。
幸いなことに、原千晶さんのケースでは外科手術を行う必要はなく、ギプスや専用の装具で固定して骨の癒合を待つ「保存療法」が選択されたようです。しかし、「全治3ヶ月」というのはあくまで骨がつくまでの目安に過ぎません。
日常通りの歩行や運動ができるようになるまでには、そこからさらに時間をかけたリハビリテーションが必要になるのが一般的です。キャスターとして現場を飛び回っていた原さんにとって、非常に辛い試練となってしまいました。
骨折の原因はSASUKE再現コース？
今回の事故において注目すべき点は、ロケ地がTBSの管理するスタジオセットではなく、千葉県にある個人所有の「自作SASUKE施設」だったという事実です。
SASUKEの熱烈なファンや有力選手の中には、自宅の敷地などに本番同様のセットを自力で建設し、トレーニングに励む方々がいます。原千晶さんが訪れたのも、そうしたプライベートな練習場の一つでした。
事故が起きた「クワッドステップス」は、水上やマット上に設置された傾斜のある板を、左右交互にリズミカルに飛び移っていくエリアです。テレビで見ていると選手たちが軽々とクリアしていくため、簡単そうに見えるかもしれません。
しかし、身体の動きを科学的に分析するバイオメカニクスの視点で見れば、これは膝関節に対して非常に複雑かつ大きな負荷をかける運動だと言えます。
特に、日頃から専門的なトレーニングを積んでいるわけではない方が挑戦する場合、恐怖心から腰が引けた姿勢になりがちです。膝が伸びきった状態で着地の衝撃を受けると、骨や靭帯がその負荷を吸収しきれず、損傷してしまうリスクが高まると考えられます。
また、テレビ局の本番セットと個人の自作施設では、安全対策の規模にどうしても差が生まれます。番組収録では、落下の可能性がある場所には巨大なプールや、工業規格の分厚いウレタンマットが隙間なく敷き詰められています。
一方、個人の施設で同レベルの安全マージンを確保することは物理的に難しい面があるでしょう。今回の現場でもマット自体は敷かれていたようですが、着地の衝撃や、予期せぬ体勢の崩れを完全にカバーするには十分ではなかったのかもしれません。
TBSが謝罪コメントを発表
事故翌日、TBSは速やかに公式の謝罪コメントを発表しました。その中で局側は「施設管理者と協議の上、安全対策用のマットを設置し、細心の注意を払っていた」と説明しています。
しかし、この発表に対しては、世間から厳しい指摘もなされています。それは単なる「不運な事故」というだけでなく、現場での判断ミスが疑われる経緯があったからです。
報道されている内容によると、原千晶さんは怪我をした直後、患部を氷で冷やす応急処置を受け、少し休憩を挟んでから「無理のない範囲で」という条件でインタビュー取材を続行したとされています。
ご本人の「仕事を全うしたい」という責任感は理解できますが、現場スタッフがそれを制止し、直ちに撮影を中止して病院へ搬送するという決断ができなかった点は、安全管理上の大きな課題として残りました。
さらに懸念されているのは、TBSでは今回の事故のわずか10日前にも、別の特番収録中に俳優の佐野岳さんが膝の靭帯を断裂する大怪我を負っていたという事実です。短期間に類似した脚部の重傷事故が続いていることは、偶然の一言では片付けにくい側面があります。
視聴者からは、番組のエンターテインメント性を追求するあまり、出演者の身体能力に見合わない過酷な挑戦をさせていないか、あるいは現場のリスク管理意識が希薄になっていないかといった疑問の声が上がっており、放送局として抜本的な再発防止策が求められています。
原千晶アナの復帰はいつになる？
多くのファンが心配しているのは、「原千晶さんはいつ『THE TIME,』に戻ってこられるのか」という点でしょう。「全治3ヶ月」という診断を基準に考えた場合、順調に回復したとしても、本格的な番組復帰は2026年の春以降になる可能性が高いと推測されます。
復帰までの道のりをイメージしてみましょう。まず、受傷から年末年始にかけての初期段階は、折れた骨を癒合させるための「絶対安静期間」となります。この間は患部に体重をかけることができないため、松葉杖や車椅子での生活を余儀なくされ、スタジオ出演は物理的に困難でしょう。
その後、2月頃になってレントゲンで骨の再生が確認できれば、徐々に体重をかけるリハビリが始まります。しかし、この段階ではまだ筋力が低下しており、歩行も不安定な状態であることが予想されます。
アナウンサーの仕事は、単に座って話すだけではありません。スタジオ内を移動したり、長時間立ったままニュースを伝えたりする必要があります。また、衣装としてヒールのある靴を履く場面も多いため、日常生活レベルの回復ではなく、不安定な足元でも耐えられる「完全な機能回復」が求められます。
そのため、3ヶ月で骨がくっついたとしても、すぐに以前のようなロケ取材や立ち仕事を再開するのはハードルが高いでしょう。まずは椅子に座った状態での出演など、負担の少ない形から段階的に復帰を目指すことになるかもしれません。
また、原千晶さんは局アナではなくフリーランスのアナウンサーであるため、長期間の休業は収入やキャリアに直結する切実な問題です。TBS側が治療費の負担はもとより、休業中の補償や復帰後のポジション確保について、誠意ある対応を見せるかどうかも今後の注目点となります。
まとめ
今回の原千晶さんの事故は、毎朝の穏やかな時間を共有している視聴者にとって、大変ショッキングな出来事でした。ここで改めて、今回の事故のポイントを整理します。
原千晶さんは『THE TIME,』のロケ取材中、千葉県内の自作SASUKE施設にて「左脛骨高原骨折」という全治3ヶ月の重傷を負いました。
その背景には、難易度の高い障害物への挑戦、個人施設の安全対策の限界、そして受傷後に撮影を続行してしまった現場判断の問題などが複合的に重なっていると考えられます。TBSでは直近でも類似の事故が発生しており、組織全体での安全管理体制の見直しが急務と言えるでしょう。
原千晶さんの復帰時期については、治療とリハビリが順調に進めば2026年春頃の可能性が見えてきますが、焦らず万全の状態に戻すことが最優先です。
視聴者としては、一日も早い回復を願いつつ、またあの明るい笑顔が画面に戻ってくる日を静かに待ちたいと思います。
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