「朝、完璧に仕上げたはずのメイクが、午後にはドロドロ…」「夕方になるとファンデーションが毛穴落ちして目立つ…」そんなメイク崩れの悩み、多くの方が経験しているのではないでしょうか。
この記事では、なぜメイクは崩れてしまうのかという根本的な原因から、明日からすぐに実践できるメイクを長持ちさせるための具体的なテクニック、さらには崩れてしまったときの綺麗なお直し方法まで、メイク崩れに関するあらゆる疑問に答えていきます。
「メイク崩れ対策」のこの記事を読めば、あなたも一日中、塗りたてのような美しい仕上がりをキープできるようになるはずです。
あなたのメイクはなぜ崩れる?考えられる主な5つの原因

メイクを長持ちさせるためには、まず「なぜ崩れるのか」という原因を知ることが不可欠です。主な原因は、汗や皮脂だけでなく、日々のスキンケアやメイクのやり方にも隠されています。ここでは、考えられる5つの原因を詳しく見ていきましょう。
原因1:皮脂・汗によるファンデーションの浮き
メイク崩れの最も大きな原因として知られているのが、肌から分泌される汗や皮脂です。特に気温や湿度が高くなる夏場は、汗と皮脂がファンデーションなどのメイクアップ料と混ざり合い、肌から浮き上がらせてしまいます。
これが、Tゾーンのテカリや、ファンデーションがドロドロに溶けてしまう「メイク崩れ」の正体です。体の分泌物を完全に止めることはできないため、いかにして汗や皮脂の影響を最小限に抑えるかが、メイクを長持ちさせる鍵となります。
原因2:肌の乾燥による皮脂の過剰分泌と粉浮き
意外に思われるかもしれませんが、肌の乾燥もメイク崩れの大きな原因です。肌内部の水分が不足すると、肌はそれ以上の水分蒸発を防ごうと、防御反応として皮脂を過剰に分泌します。
これが、いわゆる「インナードライ」の状態で、表面はベタつくのに内部は乾燥しているという悪循環に陥ります。
この過剰な皮脂がメイクを崩すだけでなく、乾燥した肌表面ではファンデーションがうまく密着せず、時間が経つと粉を吹いたようにカサカサと浮いてきてしまうのです。
原因3:メイク前のスキンケアが肌になじんでいない
メイクの持続性は、実はメイクを始める前のスキンケア段階で大きく左右されます。化粧水や乳液などの保湿成分が肌表面にきちんと吸収されず、ヌルヌルとした状態で残っていると、その上に重ねる化粧下地やファンデーションが滑ってしまい、しっかりと密着しません。
肌の上でスキンケア製品とファンデーションが混ざり合うことで、崩れやすい不安定な層ができてしまい、ヨレやムラの原因となります。
原因4:ベースメイクの厚塗りがヨレを引き起こす
シミや毛穴を隠そうとして、ファンデーションをつい厚く塗ってしまうことはありませんか。しかし、専門家たちが口を揃えて指摘するように、この「厚塗り」こそがメイク崩れのきっかけになります。
厚く塗られたファンデーションの層は、肌の細かな表情の動きに柔軟に対応できず、ひび割れやシワへの溜まりを引き起こします。
また、厚い層はそれだけ汗や皮脂の影響を受けやすく、ムラになった部分からボロボロと崩れやすくなってしまうのです。
原因5:マスクや手で触るなどの物理的な摩擦
見落としがちですが、マスクの着脱や、無意識に顔を触るクセなどもメイクを物理的に剥がしてしまう原因です。特にマスクは、肌と直接こすれることでファンデーションを削り取ってしまいます。
さらに、マスク内部は呼気によって湿度が高くなり、蒸れによってメイクが非常に崩れやすい環境が作られます。これらの物理的な刺激からメイクを守る工夫も、長持ちさせるためには重要です。
【悩み別】あなたのメイク崩れはどのタイプ?原因と対策を解説

一口に「メイク崩れ」と言っても、その現れ方は人それぞれです。
ここでは、代表的な4つの崩れ方のタイプ別に、その原因と簡単な対策を解説します。ご自身の悩みがどれに当てはまるか、チェックしてみましょう。
ファンデーションがポロポロとカスのように崩れるのはなぜ?
ファンデーションを塗った後に、消しゴムのカスのようにポロポロと剥がれてしまう場合、その主な原因はスキンケアとベースメイクの相性や、塗り方にあります。
ゲル状やジェルタイプの保湿剤を使った後に、特定の成分を含む下地やファンデーションを重ねると、成分同士が反発してダマになってしまうことがあります。
また、スキンケアが肌に完全に吸収される前にメイクを始めてしまうと、表面で混ざり合って同様の現象が起きやすくなります。対策としては、スキンケア後は最低でも5分ほど時間を置き、肌表面がサラッとしてからメイクを始めることが有効です。
毛穴落ちで肌がポツポツに見える原因とカバー方法は?
時間が経つとファンデーションが毛穴に落ち込み、まるでイチゴのようにポツポツと目立ってしまう「毛穴落ち」。この原因は、過剰な皮脂の分泌と毛穴の開きにあります。皮脂によって柔らかくなったファンデーションが、開いた毛穴に滑り落ちて溜まってしまうのです。
対策としては、皮脂をコントロールする効果のある化粧下地を毛穴が気になる部分に使い、ファンデーションはごく薄く塗ることが重要です。毛穴を埋めるように下地を指でくるくると塗り込むと、より効果的にカバーできます。
乾燥で「うろこ状」にファンデが浮くときの対処法
特に目元や口元など、皮膚が薄く乾燥しやすい部分で、ファンデーションがひび割れてうろこ状に浮いてしまうのは、典型的な乾燥によるメイク崩れです。
肌の水分が足りず、ファンデーションの水分まで奪われてしまうことで起こります。このタイプの崩れを防ぐには、何よりもメイク前の保湿が鍵となります。
保湿力の高い化粧下地を選び、ファンデーションも潤い成分が配合されたリキッドタイプやクリームタイプを使用するのがおすすめです。
Tゾーンや小鼻がドロドロに溶けるのを防ぐには?
額や鼻筋といったTゾーンは、もともと皮脂腺が多く、皮脂によるメイク崩れが最も起きやすい部位です。
汗と皮脂がファンデーションと混ざり合い、ドロドロと溶けたようになってしまうのは、多くの方が経験する悩みでしょう。これを防ぐには、皮脂吸着効果のある下地をTゾーンに集中的に使い、その上から重ねるファンデーションは極力薄く仕上げることです。
仕上げのフェイスパウダーも、この部分にだけ重点的に乗せることで、サラサラの状態を長くキープできます。
明日から実践!メイクを長持ちさせる基本の5ステップ

メイク崩れの原因がわかったところで、いよいよ具体的な対策です。メイクを長持ちさせるには、特別なアイテムよりも日々の基本的なプロセスの積み重ねが何よりも重要です。
ここでは、スキンケアから仕上げまで、プロが実践する崩れないベースメイクの5つのステップをご紹介します。
【ステップ1:スキンケア】メイクのりを決める保湿のコツと最適な量
崩れないメイクの土台は、完璧に準備された肌、つまり「キャンバス」から始まります。プロのメイクアップアーティストは、メイクそのものよりもスキンケアに時間をかけるほど、この工程を重視しています。
まず、朝の洗顔で余分な皮脂や汚れをきちんと落とすことが大切ですが、洗いすぎは禁物です。肌に必要な潤いを奪うと、かえって皮脂の過剰分泌を招いてしまいます。
洗顔後は、化粧水でたっぷりと水分を補給します。ここでのポイントは、肌が「ひんやり」と感じるまで、優しくハンドプレスをしながらなじませることです。手の温もりで浸透を促し、肌がひんやりとしてきたら、それは水分が角層にしっかり届いたサインです。
その後、乳液やクリームで必ず「蓋」をして、水分が蒸発しないように閉じ込めます。夏場や脂性肌の方でも、この「蓋」の工程は省略せず、オイルフリーのジェルタイプなどを使用しましょう。
スキンケアが完了したら、最低でも5分は待ち、製品が完全に肌になじむ時間を作ることが、後のメイクの密着度を格段に高める秘訣です。
【ステップ2:化粧下地】崩れ防止下地の選び方と密着させる塗り方
化粧下地は、スキンケアとメイクをつなぐ重要な架け橋です。肌の凹凸をなめらかにし、ファンデーションの密着力を高めるバリアの役割を果たします。下地は自分の肌悩みに合わせて戦略的に選ぶことが大切です。
Tゾーンのテカリが気になるなら「皮脂崩れ防止」タイプを、頬のカサつきが気になるなら「保湿」タイプを選びましょう。プロのテクニックは、顔の部位ごとに異なる下地を使い分ける「ゾーニング」です。
例えば、皮脂の多いTゾーンには皮脂コントロール下地を、乾燥しやすいUゾーン(頬やあご)には保湿下地を塗ることで、顔全体のコンディションを最適に保つことができます。
塗る際は、パール粒大を基準に、顔の中心から外側に向かって薄く均一に伸ばします。指で伸ばした後、何もついていないスポンジで優しく叩き込むと、余分な油分がオフされ、肌への密着度が劇的に向上します。
【ステップ3:ファンデーション】薄付きでも崩れない!スポンジ・ブラシの効果的な使い方
ファンデーションで最も重要な原則は「厚塗りをしない」ことです。ヘア&メイクアップアーティストの夢月さんをはじめ、多くのプロはファンデーションを極めて薄く塗ることを推奨しています。
ファンデーションの役割は肌の色ムラを均一に整えることであり、シミやクマなどを完璧に隠すことではありません。気になる部分はコンシーラーでピンポイントにカバーし、ファンデーションはあくまで薄いヴェールをかけるイメージで使いましょう。
塗り方としては、指で伸ばすよりもスポンジやブラシを使うのがおすすめです。特に、水を含ませて固く絞ったスポンジを使うと、ファンデーションに含まれる余分な油分をスポンジが吸収し、薄付きでありながら肌への密着度が高まります。
ツールを使う際も、肌の上を滑らせるように「スワイプ」するのではなく、優しく叩き込むように「スタンプ」塗りをすることが鉄則です。この動きによって、ファンデーションが毛穴やキメにしっかりと入り込み、崩れにくい強固なベースが完成します。
【ステップ4:フェイスパウダー】乗せる場所と量が重要!サラサラ肌をキープする方法
フェイスパウダーは、リキッドやクリームタイプのファンデーションを固定し、余分な皮脂を吸収してサラサラの肌を保つための重要な仕上げです。
しかし、これもまた顔全体に均一にたっぷりとつけてしまうと、乾燥を招き、かえって皮脂の分泌を促したり、厚ぼったくひび割れたりする原因になります。
プロのアプローチは、パウダーを必要な場所にだけ「戦略的」に塗布することです。まず、皮脂が出やすいTゾーンや小鼻の周り、あごといった部分に、パフを使って優しく押さえるように乗せます。
その後、大きめのブラシに余った少量のパウダーを取り、顔全体をふんわりと撫でるようにして仕上げます。こうすることで、テカリはしっかり抑えつつ、頬など乾燥させたくない部分の自然なツヤは残すことができ、立体的で崩れにくい仕上がりになります。
【ステップ5:キープミスト】効果を最大化するタイミング|パウダーの前か後か?
メイクの最後にシュッと吹きかけるメイクキープミストは、今や崩れ防止の定番アイテムです。しかし、その効果を最大化するプロの技は、単に最後に使うだけではありません。
ヘア&メイクアップアーティストの夢月さんが実践しているように、ベースメイクの工程の途中に挟み込む「サンドイッチ使い」が非常に効果的です。
例えば、化粧下地を塗った後に一度ミストを吹きかけ、肌に定着させます。そして、ファンデーションとフェイスパウダーを終えた後にもう一度吹きかけるのです。
こうすることで、メイクの各層がそれぞれ固定され、まるでミルフィーユのように強固で崩れにくい多層構造を作り出すことができます。ミストを使うタイミングに決まったルールはありませんが、ベースメイクの段階で複数回使用することで、その固定力は格段にアップします。
【シーン別】もっと崩さない!メイクをキープする応用テクニック

基本のステップをマスターしたら、次はさらに過酷な状況に対応するための応用テクニックです。
ここでは、特にメイクが崩れやすい3つのシーンに特化した対策をご紹介します。
汗を大量にかく夏・猛暑日のメイク崩れ対策
滝のように汗が流れる猛暑日には、通常よりもさらに強力な対策が必要です。ヘア&メイクアップアーティストの広瀬あつこさんが推奨するのは、皮脂や汗を物理的にブロックするアイテムを投入する「Wブロック」作戦です。
スキンケアの後、メイクを始める前に、顔用の制汗効果のあるクリームなどを汗をかきやすい髪の生え際や小鼻、首筋などに仕込みます。
その上から皮脂吸着効果の高い下地を重ね、ベースメイクの最後に、同じ箇所へフェイスパウダーをしっかりと押さえるように重ねることで、汗と皮脂を二重、三重に防ぎます。
マスク着用時の蒸れ・擦れによる崩れを防ぐには?
マスク生活で多くの人が悩むのが、蒸れによる崩れと摩擦によるメイク剥げです。対策としては、まずベースメイクをこれまで以上に薄く仕上げることが鉄則です。
ファンデーションは密着度の高いリキッドやクッションを選び、スポンジでしっかりと叩き込んで肌にフィットさせます。仕上げには、フェイスパウダーをパフで丁寧に押さえ、肌表面をサラサラにしておくことで、マスクとの摩擦を軽減できます。
さらに、メイクキープミストを仕上げに使うことで、メイクの表面に保護膜を作り、マスクへの色移りを防ぐ効果が期待できます。
長時間メイク直しができない日のための「鉄壁」仕込み術
結婚式やイベントなど、長時間メイク直しができない日には、プロが実践する「鉄壁」の仕込みが有効です。その鍵を握るのが、メイクキープミストを駆使した「インフュージョン(注入)」メソッドです。
これは、ミストを仕上げに使うだけでなく、ファンデーションやツール自体に混ぜ込んでしまうテクニックです。
例えば、リキッドファンデーションを手の甲に出し、そこにキープミストを2〜3プッシュ混ぜてから肌に塗ります。また、ファンデーションを塗るスポンジ自体にミストを吹きかけてから使うのも効果的です。
これにより、ファンデーション自体に固定成分が注入され、驚くほど崩れにくいベースメイクが完成します。
メイク崩れ防止に役立つおすすめアイテムの選び方

崩れないメイクを実現するためには、テクニックだけでなく、自分の肌や目的に合ったアイテムを選ぶことも非常に重要です。
ここでは、各アイテムの選び方のポイントを解説します。
【化粧下地】皮脂崩れ防止用と乾燥崩れ防止用の見分け方
化粧下地は、メイク崩れを防ぐための最初の砦です。パッケージに「皮脂くずれ防止」「テカリ防止」と書かれているものは、皮脂を吸着するパウダーなどが配合されており、脂性肌やTゾーンのテカリに悩む方に適しています。
一方、「高保湿」「うるおい持続」といった表記があるものは、ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分が含まれており、乾燥による粉浮きやひび割れを防ぎたい方向けです。自分の肌が皮脂で崩れやすいのか、乾燥で崩れやすいのかを見極めて選ぶことが大切です。
【ファンデーション】崩れにくいのはリキッド?クッション?パウダー?
ファンデーションの種類によって、崩れにくさには特徴があります。一般的に、肌への密着度が高いリキッドタイプやクリームタイプ、クッションファンデーションは、正しく塗れば崩れにくいとされています。
これらは油分と水分がバランス良く含まれており、肌に薄い膜を形成してフィットするためです。一方、パウダーファンデーションは手軽ですが、汗や皮脂には比較的流れやすい傾向があります。
ただし、最近では皮脂に強いパウダーファンデーションも多く開発されているため、TPOや好みの仕上がりに合わせて選ぶと良いでしょう。
【フェイスパウダー】肌質別のおすすめパウダーはこれ
フェイスパウダーは、主に皮脂を吸着する「球状粉体」と、肌に密着してしっとりさせる「板状粉体」の組み合わせでできています。皮脂によるテカリや崩れが気になる脂性肌の方は、サラサラとした仕上がりになる球状粉体が多く配合されたルースパウダーがおすすめです。
逆に、乾燥が気になる方は、肌への密着度が高く、しっとりとした質感に仕上がる板状粉体が多く含まれたプレストパウダーを選ぶと、乾燥を防ぎながらメイクを固定できます。
【メイクキープミスト】人気の崩れないスプレーを比較
メイクキープミストは、メイクの表面にポリマーなどでできた柔軟な膜を作り、汗や皮脂、摩擦からメイクを守るアイテムです。
製品によって、皮脂崩れに特化したマットな仕上がりになるものや、保湿成分が豊富でツヤ感を保ちながら乾燥崩れを防ぐものなど、様々なタイプがあります。
テカリやすい人はマットタイプ、乾燥しやすい人は保湿タイプというように、ご自身の肌質や目指す仕上がりに合わせて選ぶのがポイントです。
万が一崩れてしまったら?簡単・キレイな化粧直しテクニック

どんなに万全な対策をしても、時間が経てば多少の崩れは避けられないもの。しかし、お直しの方法さえマスターすれば、簡単に朝のキレイな状態を復活させることができます。
ここでの鉄則は「崩れた上から塗り重ねない」ことです。
用意するのはティッシュと乳液だけ!ベースメイクの復活術
皮脂でドロドロに崩れてしまった部分や、乾燥でファンデーションが浮いてしまった部分を直すプロの基本テクニックは、「一度オフして、保湿してから塗り直す」ことです。
まず、ティッシュで崩れた部分の余分な皮脂や浮いたファンデーションを優しく押さえて取り除きます。
次に、綿棒などに少量の乳液やスティック状美容液を取り、崩れた部分を優しく拭うようにしてメイクをオフします。これにより、崩れたメイクが綺麗に取り除かれると同時に、肌が保湿されてお直しのための土台が整います。
その後、ごく少量のコンシーラーやファンデーションを指でトントンと優しくなじませれば、厚塗り感なく綺麗に仕上がります。
乾燥でカサカサになった肌を潤わせるお直し方法
特に目元や口元が乾燥して粉を吹いてしまった場合は、まず保湿ミストをティッシュに吹きかけ、そのティッシュで乾燥した部分を優しく押さえます。ミストを直接顔にかけると他の部分のメイクまで崩れる可能性があるため、ティッシュを使うのがポイントです。
肌が少し潤ったら、乳液やバームを少量指に取り、乾燥している部分に優しくなじませます。これで肌が柔らかくなるので、その上からクッションファンデーションなどを軽く叩き込めば、潤いが復活し、なめらかな肌に戻ります。
持っていると安心!化粧直しに便利なアイテム一覧
完璧なお直しのために、ポーチに忍ばせておくと便利なアイテムは、ティッシュ、綿棒、そしてミスト化粧水や乳液のミニサイズ、またはスティック状美容液です。これらに加え、小さなブラシとプレストパウダーがあれば、テカリを抑えるのにも役立ちます。
プロの中には、朝ファンデーションを塗ったスポンジを小さなジップロックに入れて持ち歩く人もいます。この「リサイクルスポンジ」には適度なファンデーションが残っているため、新しい製品を追加することなく、崩れた部分を自然になじませることができるのです。
メイク崩れと長持ちに関するQ&A

最後に、メイク崩れに関して多くの方が抱く疑問について、Q&A形式でお答えします。
日焼け止めを塗るとメイクが崩れやすくなるのはなぜですか?
日焼け止めを塗るとメイクが崩れやすくなる場合、いくつかの原因が考えられます。一つは、日焼け止めに含まれる油分がファンデーションと混ざり合ってしまうこと。もう一つは、日焼け止めが肌にしっかりなじむ前に下地やファンデーションを重ねてしまうことです。
これを防ぐための正しい順番は、「スキンケア→日焼け止め→(5分ほど待つ)→化粧下地→ファンデーション」です。日焼け止めはスキンケアの最後に、そして化粧下地はメイクの最初に位置づけることで、それぞれの効果を最大限に発揮し、崩れを防ぐことができます。
パウダーファンデーションとリキッドファンデーション、より崩れにくいのはどちらですか?
一般的には、肌への密着度が高いリキッドファンデーションの方が、正しく塗ればパウダーファンデーションよりも崩れにくいとされています。リキッドは肌の上で薄い膜を形成し、表情の動きにも柔軟に対応できるためです。
ただし、これは塗り方や製品の質にもよります。薄く均一に塗る技術があればリキッドが有利ですが、手軽さを重視し、皮脂に強いタイプのパウダーファンデーションを選ぶのも一つの有効な選択肢です。
メイクの最後に、パウダーとキープミストはどっちを先に使うべきですか?
この順番に厳密な正解はありませんが、目指す仕上がりによって使い分けることができます。一般的には、リキッドファンデーションなどを「固定する」のがパウダーの役割、そしてメイク全体の「膜となって保護する」のがミストの役割です。
そのため、「ファンデーション→パウダー→ミスト」の順番が最もスタンダードです。しかし、ツヤ肌に仕上げたい場合は、パウダーをTゾーンなど部分的に使用した後、ミストを顔全体にかけることで、潤い感をプラスすることができます。
さらに、前述したように、ミストを下地やファンデーションの後など、複数の工程で使う「サンドイッチ使い」も非常に効果的です。
参考情報
VOCE(ヴォーチェ)
大手美容雑誌のウェブサイトで、プロのヘアメイクアップアーティストによる最新の崩れないメイクテクニックが豊富に紹介されています。特に、季節や肌質に合わせた具体的なアイテム選びや、写真付きの詳しいプロセス解説が参考になります。
https://i-voce.jp/
MAQUIA ONLINE(マキアオンライン)
人気の美容雑誌のサイトで、メイク崩れの原因究明から、シーン別の対策、最新の崩れにくいコスメレビューまで、多角的に情報が網羅されています。
https://maquia.hpplus.jp/
@cosme(アットコスメ)
日本最大のコスメ・美容の総合情報サイトです。ユーザーの口コミに基づいたリアルなランキングは、具体的な製品を選ぶ際の客観的な指標として役立ちます。
https://www.cosme.net/
免責事項
本記事で紹介する美容法や化粧品の効果には個人差があります。ご自身の肌質に合わない場合は使用を中止し、必要に応じて皮膚科専門医にご相談ください。また、記載されている商品の価格や仕様は、記事公開時点のものであり、変更される可能性があります。
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