「霜降り明星の粗品さんが、ラジオで同期の男性ブランコさんにブチギレた」という噂に、驚いたお笑いファンの方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、この「ブチギレ騒動」は完全な誤解です。
そこには怒りや不仲といった事実は一切なく、むしろ同期だからこその深い信頼関係と、計算されたプロの芸が存在していました。
粗品がラジオで男性ブランコにキレた騒動の始まりとは？
この騒動の始まりは、2022年2月25日の深夜に放送されたラジオ番組「霜降り明星のオールナイトニッポン」での一幕でした。番組内で、霜降り明星のせいやさんが、ご自身の単独トークライブにまつわるエピソードを話し始めたことがきっかけです。
そのトークライブには、ゲストとして同期である男性ブランコさんが招待されていました。
しかし、男性ブランコさんは当日のスケジュールが非常に過密で、イベントの開演時間に間に合わないかもしれないという、緊迫した状況にあったそうです。
せいやさんが語ったのは、男性ブランコさんが劇場での仕事を終え、イベント会場に向かうまでのドタバタ劇でした。同じく同期のコンビ「ゆにばーす」さんと共に、乗るべき電車を間違えて乗り過ごしてしまったり、メンバーの平井まさあきさんが携帯電話を紛失してしまったりと、災難が立て続けに起こります。
最終的に、紛失した平井まさあきさんの携帯電話だけが、吉本興業の社員さんの手によって本人たちより先にイベント会場へ到着した、という見事なオチで話は締めくくられました。この一連の面白すぎるエピソードトークが、後の「ブチギレ騒動」へと繋がっていきます。
粗品が男性ブランコにキレた理由は？
せいやさんの完璧なトークの後、粗品さんが男性ブランコさんにキレたとされる発言が飛び出しました。しかし、その本当の理由を知ると、皆さんの印象は大きく変わるはずです。
結論として、粗品さんが本気でキレたという事実はなく、その発言は芸人としての最高の「ツッコミ」でした。
せいやさんが「本人たちより先に、平井のスマホだけが会場に到着した」というオチを話した直後、粗品さんは「やかましいわ！（ 笑）」と発言しました。この一言が文脈から切り取られ、「粗品がブチギレた」という噂として広まってしまったのです。
しかし、この発言が怒りではない理由は明確です。まず、ラジオの公式な文字起こしでは、必ず「（ 笑）」という表記が付け加えられています。これは、粗品さんが笑いながら、あるいは笑いを誘う雰囲気でこの言葉を発したことを示しています。
さらに、霜降り明星において粗品さんはツッコミ役です。漫才におけるツッコミは、相方の話が面白すぎたり、状況が馬鹿げていたりする際に、鋭い言葉で制することで笑いを増幅させる重要な役割を担います。「やかましいわ」という言葉は、特に関西のお笑い文化において、話が見事にまとまったことへの賛辞や、状況の面白さ全体に向けられる、愛情のこもった定番のツッコミフレーズなのです。
つまり、粗品さんの発言は、男性ブランコさん個人に向けられた怒りでは決してなく、せいやさんが作り上げた面白すぎる話の展開と、その状況全体に向けられた、最高の賛辞としてのツッコミだったのです。
この芸としてのやり取りが、言葉だけを切り取られたことで「ブチギレ」というネガティブな誤解を生んでしまいました。
粗品と男性ブランコの間に何が？同期としての本当の関係
「ブチギレ」が誤解であるならば、粗品さんと男性ブランコさんの間には実際にどのような関係があるのでしょうか。二組の間には、一部で囁かれるような不仲な関係は存在しません。それどころか、彼らは「同期」という特別な絆で結ばれた、互いを深くリスペクトし合う仲間です。
特別な絆で結ばれた「NSC大阪33期」という黄金世代
霜降り明星さんと男性ブランコさんは、吉本興業の養成所であるNSC大阪校の33期生にあたります。この世代からは、コロコロチキチキペッパーズさん、ビスケットブラザーズさん、ZAZYさん、マユリカさんなど、数々の人気芸人が輩出されており、「黄金世代」とも称されています。
彼らの強い絆を象徴するのが、2023年に放送された人気テレビ番組『アメトーーク！』の「霜降り同期芸人」回です。
この放送には霜降り明星さんと男性ブランコさんをはじめ、多くの33期生が一堂に会し、共に過ごした下積み時代の思い出を語り合いました。全国ネットの番組で「同期」という関係性が特集されること自体が、彼らの間に深刻な不仲説とは相容れない、固い結束があることの証明と言えるでしょう。
粗品さんが語った男性ブランコさんへのリスペクト
粗品さん自身が、男性ブランコさんの実力を高く評価していることも、様々な場面で明らかになっています。特に、疑惑のラジオ放送から約10ヶ月後、同じ番組内でその年の「M-1グランプリ」について語った際の言葉は、粗品さんの本心を示しています。
番組内で、M-1グランプリ準決勝に駒を進めた男性ブランコさんの名前が挙がると、粗品さんは多くを語らずに結果を出す男性ブランコさんのスタイルを冷静に分析。
「普通は『今年は、あるねん』とか言うやん？」と、自信をのぞかせる芸人が多い中で、静かに快進撃を続ける同期の姿に、純粋な感嘆とリスペクトの念を示しました。
ラジオでの「やかましいわ！」という発言は、あくまで芸人としてのキャラクター（ペルソナ）に沿ったエンターテインメントです。
しかし、賞レースについて真剣に語る姿からは、同じ舞台で戦うプロフェッショナルとして、同期の才能を心から認め合う粗品さんの素顔がうかがえます。
まとめ：粗品の「ブチギレ」は誤解！真相は同期愛と芸だった
今回は、「粗品 男性ブランコ ブチギレ 理由」というテーマについて、その真相を詳しく解説しました。
調査の結果、粗品さんがラジオで男性ブランкоさんにブチギレたという事実はなく、噂は完全な誤解であったことがわかります。問題となった「やかましいわ！（ 笑）」という発言は、怒りから出たものではなく、面白すぎるエピソードトークに対する、同期としての愛情と芸人としての技術が詰まった最高のツッコミでした。
霜降り明星さんと男性ブランコさんの間には、不仲どころか、NSC大阪33期という「黄金世代」を共に駆け抜けてきた仲間としての深い絆と、互いの才能を認め合う強いリスペクトの関係が存在します。
表面的な言葉の一部だけを切り取ると、時には誤解が生まれてしまうこともありますが、その背景にある文脈や関係性を知ることで、お笑いの世界の奥深さや芸人さん同士の素敵な関係性が見えてくるのではないでしょうか。
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