デスドルノートが正体を明かした理由は2つあります。
1つは特定されるのが時間の問題となったため、もう1つは旧友・手越祐也さんの思想に共鳴したためです。
この記事を読めば、元地下アイドルの創設者がなぜ告白に至ったのか、その背景にある2つの理由が分かります。
デスドルノートとは? アイドルを恐怖させる活動の正体
デスドルノートは、匿名の情報提供を基にアイドルの私生活を暴露するXアカウントです。50万人以上のフォロワーに向けてスキャンダルを発信するため、その影響力は絶大です。
このアカウント名は、世界的ヒット漫画『DEATH NOTE』に由来します。原作ではノートに名前を書かれた人間が死にますが、デスドルノートはこれをアイドル業界に置き換えました。
プライベートを暴露される行為は、アイドルにとって「社会的な死」を意味しかねないからです。この巧みな名前が、活動の深刻さを多くの人に印象づけています。
活動手法は、匿名のタレコミを基にした「クラウドソーシング型」の暴露システムが特徴です。情報源が多岐にわたるため事務所側でリークを防ぐのはほぼ不可能であり、大手芸能事務所6社が法的措置を準備するほどの脅威になっています。
デスドルノートがの正体は?
長らく正体不明でしたが、創設者本人が姿を現しました。その正体は、同年8月までメンズ地下アイドル(メン地下)として活動していた30代の男性、「磨童まさを」さんです。この告白は、デスドルノート公式Xが磨童さんの投稿をリポストしたことで信憑性が一気に高まりました。
磨童さんが「メン地下」出身という経歴は、この騒動を理解するうえで非常に重要です。厳しい競争環境で業界の光と闇を見てきたであろう磨童さんにとって、この暴露活動は業界内部からの「反乱」だったのかもしれません。
この「インサイダー」という立場が、暴露情報の入手で有利に働いたと考えられます。驚くべきことに、磨童さんは匿名でデスドルノートを運営する一方、自身の個人アカウントでは顔写真を公開しアイドル活動を続けていました。
デスドルノートはなぜ正体を告白?手越祐也との関係から見える2つの理由
最大の疑問は「なぜ正体を告白したのか」という点です。理由は、元NEWSの手越祐也さんとの関係に隠されていました。結論として、告白の理由は以下の2つの側面から考えられます。
理由1:強要された選択
- 正体を明かす2日前、デスドルノートは手越さんのプライベート動画を投稿しました。その際「創設者が直々に撮影」と添えたことで、身元特定は時間の問題となります。他者に暴かれる前に自ら告白し、主導権を握り返す戦略的な判断だったのでしょう。
理由2:信念に基づく選択
- 磨童さんと手越さんは、ジャニーズJr.時代に「シンメ」を組んだ旧友です。手越さんは著書『AVALANCHE ~雪崩~』で芸能界の不条理への反骨精神を表明しており、デスドルノートの活動と共通します。磨童さんは手越さんの思想に共鳴し、その「実行部隊」として活動していた可能性があります。
この告白は、匿名の破壊者から、手越さんと共に業界に立ち向かう「同志」としての立場を宣言する行為だったと解釈できます。
まとめ
デスドルノートがなぜ正体を明かしたのか、その理由は単純なものではありません。
一つは、手越祐也さんの動画投稿によって自身の正体が暴かれるのが時間の問題となり、先手を打って主導権を握るための「強要された選択」でした。
同時に、それは旧友である手越祐也さんの反骨精神に共鳴し、思想的同盟者であることを公に示すための「信念に基づく選択」でもありました。匿名の暴露者から、業界の変革を目指すムーブメントの当事者へと、自らを変貌させたのです。
創設者の顔が見えた今、デスドルノートの活動は新たな局面を迎えます。個人が特定されたことで訴訟などのリスクは高まりますが、その知名度を利用して、新たなタイプのインフルエンサーとして業界に影響を与え続ける可能性も秘めています。
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