村井知事の舌出し炎上まとめ!神谷代表との因縁と本当の理由とは?

村井知事の舌出し炎上まとめ!神谷代表との因縁と本当の理由とは?
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村井知事の「舌出し」炎上とは?

「村井知事の舌出し炎上」とは、2022年10月26日の宮城県知事選挙で5選を果たした村井 嘉浩さんが、当選確実が出た直後のインタビューで見せた行為が発端となった騒動です。

当選インタビュー直後の「あっかんべー」

問題の場面は、支援者が集まる会場で行われた代表インタビューの最中に起こりました。記者から、対立候補を応援していた参政党の神谷 宗幣(かみや そうへい)さんについての質問が出ました。

これに対し、村井 嘉浩さんは「選挙が終わったらノーサイド」「機会があればお会いしてお話もしたい」と、非常に冷静で融和的な回答をしました。

しかし、この真面目な回答が終わった直後、村井 嘉浩さんは支援者がいる方向へ視線を移し、ペロッと舌を出してみせたのです。この行動は、俗に言う「あっかんべー」のようにも映りました。

なぜ支援者は笑い、視聴者は批判したのか?

この予期せぬパフォーマンスに、会場の支援者たちからは大きな笑い声が上がりました。この時点では、選挙戦の苦労を知る「身内」の間で、対立をユーモアに変えるような内輪向けのジョークとして受け止められたようです。

一方で、この瞬間がテレビカメラを通じて全国に報じられると、事態は一変します。選挙戦の詳しい経緯を知らない一般の視聴者や宮城県民からは、「知事として軽薄だ」「公人としてふさわしくない」「選挙に勝って浮かれている」といった疑問や批判の声が殺到しました。

この反応のギャップこそが、今回の炎上の核心です。後述する背景を知る支援者たちは、表向きの冷静な回答と直後の舌出しというギャップを「ユーモア」として理解しました。

しかし、その文脈を知らない人々には、単に「知事が公の場でふざけた」という表面的な事実だけが切り取られて映ってしまったのです。

村井知事が舌出しした「本当の理由」は?

炎上が広がる中、村井 嘉浩さんは2022年11月5日の定例会見で、この「舌出し」問題について自ら説明しました。

「意図的に出しました」知事自らが語った真相

記者から意図を問われた村井 嘉浩さんは、謝罪ではなく、驚くべき告白をしました。

それは、あの行動がうっかり出た癖や単なるおふざけではなく、「直後に舌を出しました。意図的に出しました」と、明確な意図を持った計算ずくの行動であったことを認めたのです。

実際に2022年11月5日に行われた会見で、村井知事は「(舌を)意図的に出しました。理由は、神谷さん私の気持ちわかってくれるかなという思いを伝えたかった」と説明しています。

参考リンク: 村井知事が”舌出し”を釈明「意図的に出した」「侮辱ではない」 批判受けた参政党めぐる発言後の行動(2022年11月5日) – khb東日本放送

「無視しないでほしい」神谷さんへの複雑なメッセージ

では、その「本当の理由」は何だったのでしょうか。村井 嘉浩さんは、「理由は、神谷さん私の気持ちわかってくれるかな?という思いを伝えたかった」と述べ、舌に込めた複雑な思いを説明しました。

その思いの一つは、表面的なメッセージとしての「ノーサイド」です。選挙は終わったので、もう敵対関係は終わりだという融和的なメッセージであり、「侮辱するではなく、心からノーサイドなんですよと」伝えたかったとしました。別の報道では「ユーモアのつもりだった」とも釈明しています。

しかし、その裏には二つの本音がありました。一つは「ずっと無視されてきたので無視しないでほしいという気持ち」というフラストレーションです。

そしてもう一つは、「あとは正しいことをちゃんと伝えてほしい。今回、分かってほしいなという」という、水道事業に関する誤解を解きたいという強い思いでした。

村井 嘉浩さんは、これら全ての複雑な感情を「それを全てこの舌に集約をした」と締めくくりました。

さらに驚くべきことに、この一連の行動は事前に計画されていたものであり、「神谷氏や参政に関する質問を受けたら舌を出すと決めていた」とまで明かしたのです。

これは、従来の政治的な抗議や会見といったコミュニケーション手段が通用しなかった村井 嘉浩さんが取った、メディアと世論を巻き込むための非常にリスキーな一手だったとも考えられます。

舌出しの背景に参政党・神谷宗幣さんとの「因縁」が?

村井 嘉浩さんが「ずっと無視されてきた」と訴えるほどのフラストレーション。二人の根深い「因縁」は、舌出し事件の数ヶ月前、2022年7月の参議院選挙まで遡ります。宮城県の「水道事業」を巡り、激しい対立が繰り広げられていました。

発端は「水道事業を外資に売った」発言

2022年7月、参院選の応援演説で仙台市を訪れた参政党の神谷 宗幣さんが、宮城県の水道事業について「なんで外資に売るんですか」と、県が水道事業を海外企業に売り渡したと受け取れる厳しい批判を展開しました。

この発言に対し、村井 嘉浩さんは「事実と異なる」と猛反発します。神谷 宗幣さんと参政党に対し、謝罪と発言の訂正を求める公式な「抗議文」を送付しました。

会見では「非常に憤っております」「宮城県の大切な命の水を海外の企業に売り渡すなんてことがあるわけがない」と、怒りを露わにしました。

抗議文から公開討論まで「対話拒否」の経緯

しかし、神谷 宗幣さん側は「謝罪の必要はない」とこの抗議を拒否します。神谷 宗幣さん側の主張は、「『維持管理業務を』という説明を省略したのは認めるが、事業を担う法人の議決権は外資系企業が過半数を持ち、事実上支配している。だから誤った情報発信ではない」というものでした。

抗議文という公的な手段が通じないと見た村井 嘉浩さんは、次に「公開の場での意見交換」、つまり一対一の「公開討論」を神谷 宗幣さんに求めました。

しかし、この申し入れに対しても、参政党の事務局から「ご依頼は応じかねます」という回答が届き、正式に拒否されます。

この対応に、村井 嘉浩さんは「非常にがっかりした」「そっくりそのまま、おかしいよ参政党は、おかしいよ神谷さんと申し上げたい」と、公の場で失望と怒りを表明する事態となりました。

そして、11月5日の「舌出し釈明会見」において、村井 嘉浩さんは「その後も非公開の場で個人的に会ってほしいと依頼した」が、それすらも応じてもらえなかった、つまり「完全な無視」状態が続いていたことを明かしたのです。

この一連の経緯こそが、あの「舌出し」の動機を裏付けています。あらゆる対話チャネルを試みたものの全てが拒絶された結果、選挙勝利という最大のスポットライトが当たる場で、「いい加減こっちを見て!」という叫びを、あの「舌」というシグナルに集約して実行した、というのが騒動の背景です。

(解説)水道事業「コンセッション方式」とは?

この「因縁」の中心にある水道問題について、両者の主張は「完全に民間に売ってしまった(民営化)」のか、「そうではない」のかで対立しています。

神谷 宗幣さんの主張は「外資に売った(=民営化だ)」というものです。水道事業を運営するために作られた会社の「議決権(会社の決定権)」の多くをフランスの外資系企業が持っていることを問題視し、「事実上の売却(民営化)であり、大事なインフラを外国に握られている」と批判しています。

これに対し、村井 嘉浩さんの主張は「コンセッション方式(=民営化ではない)」というものです。「コンセッション方式」とは、水道管や施設そのものの「所有権」は宮城県(県民のもの)が持ったまま、その「運営する権利(運営権)」だけを、契約した期間(20年間)、民間企業グループにまかせる方法です。

村井 嘉浩さんは、「所有権は県にあります。水道料金を上げたり下げたりするときも県議会の議決が必要。民間が勝手にはできません。海外企業に売り渡した事実は一切ない」と強く反論しています。この「解釈」の違いが、対立の根本的な火種となっています。

宮城県は「みやぎ型管理運営方式」の公式ページにおいて、この方式は施設の「所有権」は県が保持したまま民間事業者に「運営権」を設定するものであり、水道料金の決定権も県議会の議決が必要であると明記しています。

出典リンク: 宮城県上工下水一体官民連携運営事業(みやぎ型管理運営方式) – 宮城県公式ウェブサイト

世間の反応や批判コメントまとめ

村井 嘉浩さんが仕掛けた「ユーモア」であり「コミュニケーション戦略」は、残念ながら多くの人には通じませんでした。

「知事の品格として軽薄」県庁に300件の意見

この「舌出し」行為を巡り、宮城県庁には「合わせて300件ほど」の批判や意見が、メールや電話で寄せられたと報道されています。

寄せられた批判の中で最も多かったのは、「軽薄だ」というものです。「一県の知事たるものが、公の場で取る態度として軽すぎる」「当選して浮かれている」といった、知事の「品格」を問う声が相次ぎました。

これまでの「因縁」という文脈を知らなければ成立しない内輪向けのユーモアだったため、背景を知らない一般の視聴者には「理由もなく、ただふざけた」ようにしか見えなかったのです。

ネット上で見られた多様な意見

インターネット上のコメント欄などでも、この騒動には多様な意見が寄せられました。「下品だ」「幼稚だ」「人間性が出ている」といった、知事の品格や人間性を疑問視する厳しい声が目立ちました。

また、「いい大人が、それも知事ともあろう人間があの場であの様な振る舞いをする事も、その後どうなるのかを想像も出来ていない事に驚きを隠せない」といった、公人としての自覚を問う意見も見られました。

一方で、少数ながら「舌を出した程度で騒ぎすぎだ」といった擁護的な意見や、「デマを流した相手(参政党)なのだから仕方がない」といった、村井 嘉浩さんに同情的な見方もありました。

加えて、「土葬問題」や「外国人問題」など、知事選の他の争点と関連付けて、「こんな人を当選させた宮城県民が悪い」といった、有権者の選択そのものを批判するような意見も噴出しました。

知事の「炎上戦略」は、結果として「注目を集め、釈明会見で水道問題を語る」という目的は達成しました。しかしその一方で、自身の「品格」を代償にし、「軽薄だ」という多くの苦情を受け取るという、大きな副作用を生んだ形です。

まとめ:炎上騒動が問いかけたもの

今回の「村井知事・舌出し炎上」騒動について、その経緯と背景をまとめました。

最初は、選挙に5回も勝った知事が、勝利に浮かれて「軽薄な」行動をとってしまっただけかのように見えました。

しかし、深く掘り下げてみると、あの「舌」は、村井 嘉浩さん本人が語ったように「意図的」であり、「計画的」に行われたパフォーマンスだったことがわかります。

その動機は、7月から続く参政党・神谷 宗幣さんとの根深い「因縁」でした。宮城県の水道事業を「外資に売った」と批判され、それに対して「抗議文」も「公開討論」の呼びかけも、さらには「非公式の面会依頼」すらも、「ずっと無視され続けた」村井 嘉浩さんが起こした、起死回生の一手でした。

あの「舌」は、神谷 宗幣さんに対する「いい加減に無視しないで、私の話(=水道事業の真実)を聞いてほしい!」という、知事の執念がすべて集約された、前代未聞のコミュニケーション手段だったのです。

300件の批判が寄せられたように、その「やり方」が公人として正しかったかどうかは、議論が分かれるところです。

しかし、この炎上の裏に、これほどまでの深い「因縁」と、無視され続けた末の政治的な駆け引きがあったことは、このニュースを理解する上で重要な背景情報です。

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