ピアノの黒鍵はなぜ2つと3つに分かれている?白鍵との違いと役割をやさしく解説

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ピアノの鍵盤を見ると、白い鍵盤の間に黒い鍵盤が並んでいます。よく見ると、黒鍵はずっと同じ数で並んでいるのではなく、「2つのまとまり」と「3つのまとまり」がくり返されています。

初めてピアノに触れると、「ピアノの黒鍵はなぜ2つと3つに分かれているの?」「黒鍵の配置には意味があるの?」「白鍵と黒鍵の違いは何?」と疑問に思いやすいですよね。実はこの並び方には、ドレミの音階や、半音・全音の仕組みが関係しています。

この記事では、ピアノの黒鍵が2つ・3つに分かれている理由、白鍵との違い、黒鍵の役割、シャープ・フラットとの関係を初心者向けに紹介します。

目次

ピアノの黒鍵はなぜ2つと3つに分かれている?

ピアノの黒鍵が2つと3つのグループに分かれている理由を、音階の半音の仕組みから図解で解説したインフォグラフィック。ミとファ、シとドの間に黒鍵がない理由も音楽理論に基づいて説明しています。

結論からいうと、ピアノの黒鍵が2つと3つに分かれているのは、ドレミファソラシの音階の中で、黒鍵が必要な場所と必要ない場所があるためです。

ピアノの鍵盤は、白鍵だけで見ると「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」が順番に並んでいます。その間に、必要な場所だけ黒鍵が入っています。

黒鍵がある場所は、次の5か所です。

黒鍵の位置シャープで見る場合フラットで見る場合
ドとレの間ド♯レ♭
レとミの間レ♯ミ♭
ファとソの間ファ♯ソ♭
ソとラの間ソ♯ラ♭
ラとシの間ラ♯シ♭

一方で、次の2か所には黒鍵がありません。

  • ミとファの間
  • シとドの間

この2か所は、白鍵どうしでもすでに半音の関係になっています。そのため、間に黒鍵を入れる必要がありません。

つまり、黒鍵は、

  • ドとレの間、レとミの間にある「2つのまとまり」
  • ファとソの間、ソとラの間、ラとシの間にある「3つのまとまり」

として並んでいます。

ピアノの黒鍵の並び方は、見た目のデザインではなく、音階の仕組みに合わせた配置なのです。

ピアノの黒鍵の配置を図で見ると分かりやすい

ピアノの黒鍵の配置は、ドレミと一緒に見ると分かりやすくなります。

黒鍵:   ●   ●       ●   ●   ●
白鍵: ド  レ  ミ  ファ ソ  ラ  シ  ド

黒鍵は、すべての白鍵の間にあるわけではありません。

ドとレの間、レとミの間には黒鍵があります。
しかし、ミとファの間には黒鍵がありません。

そのあと、ファとソの間、ソとラの間、ラとシの間には黒鍵があります。
そして、シと次のドの間には黒鍵がありません。

この並び方がくり返されることで、黒鍵は「2つ・3つ・2つ・3つ」と続いていきます。

黒鍵2つの左がドの目印になる

ピアノ初心者が最初に覚えたいのは、「黒鍵2つの左側にある白鍵がド」という見つけ方です。

黒鍵が2つ並んでいる場所を見つけると、そのすぐ左側にある白鍵がドです。

目印見つかる音
黒鍵2つの左側
黒鍵2つの間の白鍵
黒鍵2つの右側
黒鍵3つの左側ファ
黒鍵3つの右側

黒鍵のまとまりは、音を出すためだけでなく、鍵盤上でドの位置を見つける目印にもなっています。

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ピアノの白鍵と黒鍵の違い

ピアノの白鍵と黒鍵の違いは、色だけではありません。音階の中での役割にも違いがあります。

鍵盤主な役割音の見方
白鍵ドレミファソラシの音を出す音階の基本になる音
黒鍵白鍵と白鍵の間の音を出すシャープ・フラットの音
白鍵+黒鍵1オクターブ内の12音を作る半音ずつ並ぶ音の列

初心者向けには、白鍵を「ドレミファソラシの基本の音」、黒鍵を「シャープやフラットの音」と覚えると理解しやすいです。

ただし、黒鍵は白鍵のおまけではありません。実際の音楽では、黒鍵も普通に使われる大切な音です。白鍵だけが特別に正しい音で、黒鍵が応用というわけではありません。

白鍵はドレミファソラシの音

白鍵は、ピアノで最初に覚えることが多い「ドレミファソラシ」の音です。

左から順番に見ると、次のように並んでいます。

白鍵読み方
C
D
E
ファF
G
A
B

この「ドレミファソラシ」が1つのまとまりになり、次の高いドに進むと1オクターブ上がります。

黒鍵はシャープ・フラットの音

黒鍵は、白鍵と白鍵の間にある音を出すための鍵盤です。

たとえば、ドとレの間にある黒鍵は、ドより少し高く、レより少し低い音です。この音は、見方によって「ド♯」とも「レ♭」とも呼ばれます。

  • シャープ:音を半音上げる記号
  • フラット:音を半音下げる記号

ドにシャープが付くと「ド♯」になります。これは、ドのすぐ右上にある黒鍵です。

レにフラットが付くと「レ♭」になります。これは、レのすぐ左下にある黒鍵です。

ド♯とレ♭は、ピアノの鍵盤上では同じ黒鍵を指します。

黒鍵の役割は半音を表すこと

黒鍵の大きな役割は、白鍵だけでは表せない半音を補うことです。

ピアノの鍵盤は、左から右へ進むほど音が高くなります。このとき、白鍵と黒鍵をすべて含めると、隣同士の鍵盤は半音ずつ並んでいます。

たとえば、ドから右へ進むと次のようになります。

音の流れ関係
ド → ド♯半音上がる
ド♯ → レ半音上がる
レ → レ♯半音上がる
レ♯ → ミ半音上がる
ミ → ファ半音上がる

白鍵だけを見ると、音の間隔がすべて同じように見えるかもしれません。しかし実際には、黒鍵がある場所とない場所によって、音の間隔が変わります。

半音と全音の違い

ピアノの黒鍵を理解するには、半音と全音の違いを押さえると分かりやすくなります。

用語意味ピアノでの見方
半音隣の鍵盤に進む音の幅白鍵・黒鍵を含めてすぐ隣
全音半音2つ分の音の幅鍵盤を1つ飛ばした幅

たとえば、ドからド♯は半音です。
ドからレは、間にド♯があるため全音です。

一方で、ミからファは白鍵どうしが隣り合っているため半音です。シからドも同じく半音です。

ミとファ、シとドの間に黒鍵がない理由

ピアノでは、隣り合う鍵盤同士がすべて半音ずつ並んでいます。

ミとファ、シとドは、白鍵どうしでもすでに半音の関係です。そのため、間に黒鍵を入れると、半音よりもさらに細かい音になってしまいます。

現在の一般的なピアノの鍵盤では、1オクターブを12個の音に分けています。その中で、ミとファ、シとドの間には黒鍵を置かないことで、ドレミファソラシの音階が成り立っています。

黒鍵が2つと3つに分かれる理由は、この「黒鍵がない場所」が2か所あるためです。

黒鍵は1オクターブ12音のうちの5音

黒鍵は、白鍵に足された飾りのような鍵盤ではありません。

ピアノでは、1オクターブの中に12個の音があります。そのうち、白鍵が7つ、黒鍵が5つです。

1オクターブ内の鍵盤
白鍵7つ
黒鍵5つ
合計12音

この12音が、次のオクターブでも同じようにくり返されます。

ドから次の高いドまでを1オクターブと呼び、その中に白鍵7つと黒鍵5つが含まれています。

黒鍵があることで、ピアノは半音ずつ並ぶ12音を演奏できるようになっています。

ピアノの鍵盤はなぜこの並び方なのか

ピアノの鍵盤が今のような並び方になっているのは、音階を弾きやすくし、音の位置を見つけやすくするためです。

もし黒鍵がずっと同じ間隔で並んでいたら、どこがドなのか、どこがファなのかを探しにくくなります。

黒鍵が2つと3つのまとまりになっていることで、鍵盤全体の中で今どの位置にいるのかを判断しやすくなります。

黒鍵のまとまりは鍵盤の地図になる

ピアノは音域が広い鍵盤楽器です。一般的な88鍵ピアノには、白鍵と黒鍵を合わせて88個の鍵盤があります。

その中で、黒鍵の2つ・3つのまとまりは、鍵盤上の地図のような役割をしています。

  • 黒鍵2つの左側にドがある
  • 黒鍵3つの左側にファがある
  • 2つ・3つのまとまりがくり返される
  • 同じ並びが次のオクターブでも続く

この目印があることで、弾く人は音の位置を見つけやすくなります。

手の感覚でも位置をつかみやすい

ピアノでは、鍵盤をずっと見続けずに弾く場面もあります。

そのとき、黒鍵のまとまりは手の感覚で位置をつかむ助けになります。黒鍵2つの場所、黒鍵3つの場所が分かると、ドやファの位置を判断しやすくなります。

これは、初心者だけでなく、ピアノに慣れている人にとっても大切な仕組みです。

黒鍵が2つと3つではなく全部同じ配置だったらどうなる?

黒鍵がすべて同じ配置だった場合、鍵盤の位置関係をつかみにくくなります。

現在のピアノは、黒鍵のまとまりを見るだけで、ドレミの位置を判断しやすい形になっています。2つのまとまりと3つのまとまりが交互にあることで、同じ音の並びがくり返されていることも分かります。

見た目だけで音の場所を判断しにくくなる

黒鍵が均等に並んでいると、鍵盤全体が同じように見えてしまいます。

その場合、ドの位置やファの位置を探すのに時間がかかりやすくなります。特に初心者にとっては、鍵盤のどこを見ればよいのか迷いやすくなります。

黒鍵の2つ・3つのまとまりは、音の位置をすばやく見つけるための目印でもあるのです。

ドレミのまとまりが見えにくくなる

ピアノの鍵盤では、「ドレミファソラシ」が1つのまとまりとしてくり返されています。

黒鍵が2つと3つに分かれていることで、ドレミファソラシの流れが見えやすくなります。

黒鍵のまとまりがなければ、どこから次の音階が始まるのかが分かりにくくなります。

黒鍵があることで弾ける曲の幅が広がる

黒鍵は、さまざまな曲を演奏するために欠かせない鍵盤です。

白鍵だけでも簡単なメロディーは弾けますが、黒鍵を使うことで、より多くの調や雰囲気の曲を演奏できます。

シャープやフラットがある曲を弾ける

楽譜には、シャープやフラットが付くことがあります。

たとえば、ト長調の曲ではファ♯がよく出てきます。変ロ長調の曲ではシ♭やミ♭が使われます。

このような曲を弾くとき、黒鍵が必要になります。

記号意味鍵盤での動き
半音上げる右隣の鍵盤へ進む
半音下げる左隣の鍵盤へ進む

シャープやフラットは、曲の音階や雰囲気を作るために使われます。

いろいろな音階を作れる

音階は、音を一定のルールで並べたものです。

ドレミファソラシドだけでなく、曲によっては黒鍵を含む音階も使われます。

黒鍵があることで、ピアノではさまざまな調の曲を演奏できます。クラシック、ポップス、ジャズ、映画音楽など、多くのジャンルで黒鍵は使われています。

曲の雰囲気を変えられる

黒鍵を使うと、明るい雰囲気、切ない雰囲気、おしゃれな雰囲気など、曲の印象を変えやすくなります。

もちろん、黒鍵だけが曲の雰囲気を決めるわけではありません。リズム、和音、テンポ、メロディーなども関係します。

それでも、黒鍵は音の幅を広げ、表現の選択肢を増やす大切な鍵盤です。

ピアノ初心者が黒鍵で覚えたいポイント

ピアノ初心者は、黒鍵の名前をすべて一気に覚えようとしなくても大丈夫です。

まずは、黒鍵のまとまりとドの位置を覚えるだけでも、鍵盤が見やすくなります。

黒鍵2つの左がド

最初に覚えたいのは、黒鍵2つの左側にある白鍵がドということです。

ピアノのどの場所でも、黒鍵2つのまとまりを見つければ、そこからドの位置を探せます。

ドが分かると、そこから右に向かってレ、ミ、ファ、ソ、ラ、シと数えられます。

黒鍵は5つで1セット

1オクターブの中に黒鍵は5つあります。

その5つが、2つのまとまりと3つのまとまりに分かれています。

まとまり黒鍵の数対応する白鍵の間
2つのまとまり2つドレミの間
3つのまとまり3つファソラシの間

この見方を覚えると、ピアノの黒鍵の配置がぐっと見やすくなります。

シャープとフラットは向きで考える

シャープとフラットは、黒鍵を理解するうえで大切な記号です。

  • シャープは半音上げる
  • フラットは半音下げる

ピアノでは、右に進むほど音が高くなり、左に進むほど音が低くなります。

そのため、ド♯はドの右側にある黒鍵、レ♭はレの左側にある黒鍵になります。

黒鍵は難しい鍵盤ではない

初心者のうちは、黒鍵が出てくると難しく感じるかもしれません。

ただし、黒鍵は特別に難しい鍵盤ではありません。白鍵の間にある半音を出すための鍵盤です。

まずは、黒鍵2つと3つのまとまりを見つけることから始めると、鍵盤全体の並びがつかみやすくなります。

ピアノの黒鍵に関するよくある勘違い

ピアノの黒鍵には、いくつか誤解されやすい点があります。

黒鍵は白鍵より難しい音というわけではない

黒鍵は、見た目が白鍵と違うため難しそうに見えることがあります。

しかし、黒鍵そのものが難しい音というわけではありません。黒鍵は、白鍵と白鍵の間にある半音を出すための鍵盤です。

曲によって黒鍵を多く使うものもありますが、それは音階や調の違いによるものです。

黒鍵は白鍵のおまけではない

黒鍵は、白鍵に付け足されたおまけのような存在ではありません。

1オクターブにある12個の音のうち、5つは黒鍵です。白鍵7つと黒鍵5つがそろうことで、半音ずつ並ぶ12音が完成します。

黒鍵も、音楽を作るうえで欠かせない音のひとつです。

黒鍵だけで曲が作れないわけではない

黒鍵だけを使っても、簡単なメロディーを作ることはできます。

黒鍵5つは、独特の響きを持つ音のまとまりとして使えます。黒鍵だけを自由に弾いても、まとまった雰囲気に聞こえることがあります。

黒鍵は、曲の雰囲気づくりにも関係する大切な鍵盤です。

黒鍵は飾りではない

黒鍵は、見た目のために付いているものではありません。

黒鍵があることで、半音が表せるようになり、シャープやフラットの音も弾けるようになります。

ピアノの黒鍵は、音階を作るために欠かせない鍵盤です。

ピアノの黒鍵に関するよくある質問

ピアノの黒鍵はなぜ2つと3つに分かれているのですか?

ドレミファソラシの音階の中で、黒鍵が必要な場所と必要ない場所があるためです。ミとファ、シとドの間には黒鍵がなく、その結果、黒鍵は2つのまとまりと3つのまとまりに分かれています。

ピアノの黒鍵の役割は何ですか?

黒鍵の役割は、白鍵と白鍵の間にある半音を出すことです。シャープやフラットが付いた音を弾くときにも使います。

ピアノの白鍵と黒鍵の違いは何ですか?

白鍵は主にドレミファソラシの音を出します。黒鍵は、白鍵と白鍵の間にあるシャープやフラットの音を出します。ただし、黒鍵も音楽で普通に使われる大切な音です。

ピアノの鍵盤はなぜ今の並び方なのですか?

1オクターブの中にある12音を、白鍵7つと黒鍵5つで分かりやすく配置しているためです。黒鍵の2つ・3つのまとまりは、ドやファの位置を探す目印にもなります。

黒鍵がない場所はどこですか?

黒鍵がないのは、ミとファの間、シとドの間です。この2か所は白鍵どうしが半音の関係になっています。

シャープとフラットは黒鍵のことですか?

シャープやフラットは、音を半音上げたり下げたりする記号です。ピアノでは多くの場合、その音が黒鍵に当たります。ただし、ミ♯がファ、シ♯がドのように、白鍵になる場合もあります。

黒鍵は全部で何個ありますか?

一般的な88鍵ピアノには、黒鍵が36個あります。白鍵は52個で、合計88鍵です。1オクターブごとに見ると、白鍵7つ、黒鍵5つの並びがくり返されています。

黒鍵2つの左は何の音ですか?

黒鍵2つの左側にある白鍵はドです。ピアノ初心者は、まずこの見つけ方を覚えると、鍵盤上でドの位置を探しやすくなります。

ピアノの黒鍵に関するまとめ

  • ピアノの黒鍵は、白鍵と白鍵の間にある半音を出すための鍵盤
  • 黒鍵が2つと3つに分かれているのは、ドレミファソラシの音階の仕組みによるもの
  • 黒鍵は「ドとレ」「レとミ」「ファとソ」「ソとラ」「ラとシ」の間にある
  • 「ミとファ」「シとド」の間には黒鍵がない
  • ミとファ、シとドは白鍵どうしでも半音の関係になっている
  • 白鍵は主にドレミファソラシの音を出す
  • 黒鍵はシャープやフラットの音を出すときに使う
  • 黒鍵は白鍵のおまけではなく、1オクターブ12音のうちの5音
  • ピアノの鍵盤は、白鍵7つと黒鍵5つで1オクターブを作っている
  • 黒鍵の2つ・3つのまとまりは、ドの位置を探す目印になる
  • 半音は隣の鍵盤へ進む音の幅、全音は半音2つ分の幅
  • 黒鍵があることで、さまざまな音階や曲の雰囲気を表現できる

ピアノの黒鍵は、見た目のアクセントではなく、音階や半音を表すための大切な鍵盤です。まずは黒鍵2つと3つのまとまりを目印にして、ドレミの位置から少しずつ覚えていくと、鍵盤全体の見え方が変わってきます。

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