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ギターの弦は、いつ交換すればよいのでしょうか。「まだ切れていないから大丈夫?」「初めてでも自分で張り替えられる?」と迷う人も多いはずです。
ギターの弦交換は、一般的なスチール弦なら1か月に1回程度を出発点に、使用頻度や弦の状態に合わせて判断するのがおすすめです。錆びや変色、音のこもり、弾いたときの引っかかりなどが現れたら、交換を検討しましょう。
また、基本的な弦交換は、必要な道具と正しい手順を理解すれば初心者でも行えます。ただし、アコースティックギターとエレキギターでは弦の固定方法が異なり、特殊なブリッジを搭載したモデルでは注意が必要です。
この記事では、弦交換のタイミングと見極め方から、必要な道具、古い弦の外し方、新しい弦の張り方、交換後のチューニングまで順番に解説します。
ギターの弦交換はいつ?頻度の目安と交換サイン
ギターの弦は消耗品です。演奏を続けるうちに汗や皮脂、湿気などの影響を受け、徐々に音や弾き心地が変わっていきます。
弦は切れていなくても劣化するため、交換時期を判断するときは、使用期間だけでなく実際の状態を確認することが大切です。
弦交換の頻度はどれくらい?
一般的なスチール弦のアコースティックギターやエレキギターでは、まずは1か月に1回程度を目安にすると交換時期を管理しやすくなります。
ヤマハも初心者向けの弦交換案内で月1回程度を目安として紹介しています。ただし、全員が必ず同じ頻度で交換しなければならないわけではありません。
| 使用状況 | 交換時期の考え方 |
|---|---|
| ほぼ毎日演奏する | 月1回程度を出発点に、劣化が早ければ前倒しする |
| 週に数回演奏する | 月1回を目安にしながら、音や弾き心地で判断する |
| たまにしか演奏しない | 1か月を超えて使える場合もあるが、錆びや変色を確認する |
| コーティング弦を使用する | 通常弦より長持ちする場合があるため、状態を見て判断する |
この表は交換日を決めるための参考であり、弦の寿命を保証するものではありません。
実際の交換頻度は、手汗の量、演奏時間、保管場所の湿度、弦の材質やコーティングの有無などによって変わります。
例えば、毎日長時間演奏している人は早く劣化することがあります。一方、演奏後に弦を拭き、適切な環境で保管していれば、比較的良い状態を長く保てる場合があります。
コーティング弦は金属表面や巻き線の隙間を汚れから保護する製品で、通常弦より音質が長持ちするよう設計されています。ただし、コーティング弦でも摩耗や損傷が起こるため、交換が不要になるわけではありません。
参考:ヤマハ「アコースティックギター編 弦の交換・張り替え方法」
弦を交換した方がよい3つのサイン
弦の劣化は「音」「見た目」「弾き心地」の3つを確認すると判断しやすくなります。
| 確認する部分 | 主な劣化のサイン | 判断のポイント |
|---|---|---|
| 音 | 響きが鈍い、高音のきらびやかさが減った、音が伸びにくい | 交換した直後の音と比べて変化が大きいか |
| 見た目 | 赤茶色の錆び、黒ずみ、変色、摩耗 | 錆びや傷がはっきり見えるなら交換を検討する |
| 弾き心地 | 指が引っかかる、表面がざらつく、滑りが悪い | 演奏に支障があるなら交換する |
最も分かりやすいのは見た目の変化ですが、見た目だけでは弦の状態をすべて判断できません。
例えば、巻き弦の隙間には皮脂や汚れが入り込みます。その結果、見た目に大きな錆びがなくても、高音域の響きが弱くなったように感じることがあります。
弦メーカーのElixir Stringsも、金属表面の腐食と巻き線の隙間に蓄積する汚れが、音質低下に関係すると説明しています。
また、指が触れる部分に錆びやざらつきがある場合は、無理に演奏を続けないようにしましょう。
なお、チューニングが狂いやすい場合も弦の状態を確認するきっかけになりますが、原因は弦だけとは限りません。ペグへの巻き方、ナットの摩擦、ブリッジの状態なども関係します。
参考:Elixir Strings「Extend Tone Life」
弦を交換しないとどうなる?
古い弦を使い続けると、音質や演奏性に影響が出る場合があります。
- 音質の変化:高音の響きが減り、音がこもったように感じることがあります。
- 演奏性の低下:汚れや錆びで指の滑りが悪くなり、スライドやチョーキングがしにくくなることがあります。
- チューニングへの影響:摩耗や変形が進んだ弦では、正確な音程を維持しにくくなる場合があります。
- フレットへの影響:腐食や表面の荒れた弦は、フレットの摩耗に悪影響を与える可能性があります。
ただし、ギター本体の寿命が弦交換の頻度だけで決まるわけではありません。フレットの摩耗には演奏時間や弦の材質、演奏方法なども関係します。
弦交換は、良い音と快適な弾き心地を維持するための基本的なメンテナンスと考えるとよいでしょう。
ギターの弦交換に必要な道具と弦の選び方

弦交換を始める前に、道具と新しい弦を用意しましょう。作業の途中で弦が足りない、太さが合わないと気づくことを防げます。
弦交換に必要なもの・あると便利なもの
| 道具 | 用途 | 必要性 |
|---|---|---|
| 交換用の弦 | 古い弦と交換する | 必須 |
| 弦切り用ニッパー | 弦の余った部分を切る | 基本的に必要 |
| チューナー | 正しい音程に合わせる | 必要 |
| ギタークロス | 指板やボディの汚れを拭く | 推奨 |
| ストリングワインダー | ペグを素早く回す | あると便利 |
| ブリッジピン抜き | アコギのブリッジピンを抜く | 必要に応じて |
| ネックピロー | 作業中のネックを支える | あると便利 |
| 六角レンチ | 一部のロック式ブリッジを操作する | 対応機種のみ |
初心者の場合は、交換用の弦、ニッパー、チューナー、クロスを用意し、安定した場所で作業すれば、一般的なギターの弦交換を始められます。
ストリングワインダーは作業時間を短縮できますが、勢いよく回しすぎないことが大切です。特に弦の張りが強くなってきたら、ゆっくり回して音程を確認しましょう。
弦の切断面は鋭く、指や目を傷つけるおそれがあります。弦の先端を顔に向けず、余った弦も安全に処理してください。
交換用の弦はどう選ぶ?
交換用の弦を選ぶときは、まずギターの種類を確認します。
| ギターの種類 | 一般的な弦 |
|---|---|
| スチール弦アコースティックギター | 80/20ブロンズ、フォスファーブロンズなど |
| エレキギター | ニッケルめっきスチール、ピュアニッケルなど |
| クラシックギター | ナイロン系のクラシックギター専用弦 |
特に注意したいのが、スチール弦アコースティックギターとクラシックギターの違いです。クラシックギターには、通常のスチール弦アコースティックギター用の弦を張らないでください。楽器に想定外の張力がかかり、破損につながるおそれがあります。
次に確認するのが「ゲージ」と呼ばれる弦の太さです。
一般に細いゲージは比較的少ない力で押さえやすく、太いゲージは同じ音程に合わせたときの張力が大きくなる傾向があります。音や弾き心地も変わるため、太さを変更する場合は楽器の状態にも注意が必要です。
初心者が交換用の弦を選ぶなら、最初は現在張られている弦と同じ種類・ゲージを選ぶのが無難です。不明な場合は、ギターの型番からメーカーの推奨弦を確認するか、楽器店で相談しましょう。
また、通常弦とコーティング弦の違いもあります。コーティング弦は腐食や汚れの影響を抑えるよう設計されていますが、価格や音色、手触りには製品ごとの違いがあります。交換頻度を減らしたい場合は選択肢の一つになります。
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ギターの弦交換のやり方|初心者向けの基本手順

ここからは、一般的な6弦のスチール弦ギターを中心に、弦交換の基本的な流れを説明します。
大まかな順番は、次のとおりです。
- 古い弦を十分に緩めて取り外す
- 必要に応じてギターを清掃する
- 新しい弦をブリッジ側に取り付ける
- ペグに弦を通して巻き付ける
- チューニングと初期なじみの確認をする
- 余った弦を切り、安全に処理する
ギターの構造によっては、弦を1本ずつ交換する方が作業しやすい場合もあります。特にフローティング式のブリッジなど、弦の張力でバランスを保つ構造では、機種ごとの説明書を優先してください。
手順1|古い弦を緩めて取り外す
最初に、ギターを安定した机や作業台の上に置きます。ボディの下に柔らかいクロスを敷き、ネックが不安定にならないように支えましょう。
次に、ペグを回して古い弦を緩めます。
重要なのは、必ず弦の張力を十分に抜いてから取り外すことです。
音を鳴らしながらペグを回し、音程が下がる方向へ緩めると、回す方向を間違えにくくなります。
十分に緩んだら、ペグから弦を外します。必要であればニッパーで切断しても構いませんが、張ったまま切断することは避けてください。
アコースティックギターでは、ブリッジピンを外して弦のボールエンドを取り出します。ピンが固い場合は専用工具を使うか、サウンドホールから手を入れて裏側から押し上げる方法があります。
ブリッジや表板に傷を付けないよう、無理に金属工具でこじらないことが大切です。
エレキギターは、ブリッジやボディ裏の穴など、もともと弦が通っていた経路から取り外します。
弦を外したら、普段は手が届きにくい指板やフレット周辺、ヘッドなどをクロスで拭きましょう。
ただし、指板用オイルやクリーナーは、指板の材質や塗装によって使用できるものが異なります。製品の対応材質を確認し、不明な場合は乾いたクロスでの清掃にとどめると安心です。
手順2|新しい弦をブリッジに固定する

古い弦を外したら、新しい弦を取り付けます。
弦のパッケージには通常、何弦用かが表示されています。6弦ギターの標準チューニングでは、最も太い6弦が低いミ(E)、最も細い1弦が高いミ(E)です。
弦の太さや取り付け位置を間違えないよう、1本ずつ確認しながら作業するとよいでしょう。
弦を張る順番に絶対的な決まりはありません。通常のギターでは6弦から始めても構いませんが、メーカーが交換順序を指定している場合はそれに従ってください。
ブリッジへの取り付け方法は、ギターの構造によって異なります。
- ブリッジピン式のアコギ:ボールエンドをブリッジの穴に入れ、ピンを差し込み、弦を軽く引いて内側で固定されていることを確認します。
- ボディ裏通し式のエレキ:ボディ裏側から弦を通し、ボールエンドが所定の位置に収まっていることを確認します。
- テールピース式のエレキ:テールピースに弦を通し、ブリッジのサドル上を正しく通るようにします。
ブリッジピン式の場合、弦のボールエンドがピンの先端に引っかかっているだけでは、正しく固定されていないことがあります。
ボールエンドがブリッジ内部の所定の位置に収まり、弦を軽く引いてもピンが浮き上がらないか確認してください。
詳しい取り付け位置については、Taylor Guitarsのスチール弦交換ガイドにも写真付きの説明があります。
手順3|ペグに弦を正しく巻き付ける
ブリッジ側に弦を固定したら、ヘッドにあるペグへ弦を通します。
ここで重要なのは、適切な長さを残し、正しい方向に、弦が重ならないよう巻くことです。

一般的な横穴式ペグでは、弦を穴に通してから、巻き付けるための余裕を残します。必要な長さはペグの直径や弦の太さによって変わるため、機種ごとの推奨方法を優先してください。
参考として、ヤマハの一般的なアコースティックギターの案内では、ペグに2〜3巻き程度を目標にする方法が紹介されています。
ただし、これはすべてのペグに共通する数値ではありません。ロック式ペグなど、少ない巻き数を前提とする構造もあります。
通常の横穴式ペグでは、次の点を意識しましょう。
- ペグ穴へ弦を通し、必要な巻き付け分の長さを残す
- 弦が正しい方向に巻かれるよう、ペグをゆっくり回す
- 弦が重なったり、不自然に交差したりしないようにする
- 弦がナットやサドルの正しい位置を通っているか確認する
- チューナーで音程を確認しながら少しずつ張る
一般的な横穴式ペグでは、弦の端を固定するために、最初の巻きと後続の巻きで弦を挟む方法もあります。ただし、巻き方はペグの設計によって異なるため、同じ方法をすべてのギターに当てはめないようにしてください。
また、ヘッドの片側にペグが並ぶタイプと、両側に分かれるタイプでは、ペグを回す方向や弦の通り道が異なります。交換前の状態を写真に撮っておくと、取り付け位置を確認しやすくなります。
手順4|チューニングと弦の初期なじみを確認する
すべての弦を張ったら、チューナーを使って音程を合わせます。
標準的な6弦ギターのチューニングは、太い弦から順に次の音程です。
| 弦 | 標準チューニング |
|---|---|
| 6弦 | E(ミ) |
| 5弦 | A(ラ) |
| 4弦 | D(レ) |
| 3弦 | G(ソ) |
| 2弦 | B(シ) |
| 1弦 | E(ミ) |
新しく張った弦は、最初のうちはチューニングが変化しやすいことがあります。
これは弦そのものの初期変化に加えて、ペグに巻いた部分やブリッジ側の固定部分が、張力を受けてなじんでいくことなどが関係します。
そのため、最初に音程を合わせただけで終わらず、弦の状態を落ち着かせる作業を行います。
- チューナーで各弦を標準音程に合わせる
- 弦を1本ずつ、指で軽く持ち上げるようにして優しく引く
- 再びチューニングを行う
- 音程の変化が落ち着くまで数回繰り返す
弦を強く引っ張りすぎないでください。特に細い1弦や2弦は、無理な力を加えると切れるおそれがあります。
Fenderの公式メンテナンスガイドでも、新しい弦を軽く引いてから再調弦し、この工程を繰り返す方法が紹介されています。
チューニングが安定したら、弦の余った部分を専用ニッパーで切り取ります。切断した先端が指に刺さらないよう、ペグの周辺を確認してください。
なお、弦の巻き方によっては取り付け前に先端を切る方式もあります。ペグの構造に合わせて作業し、不安な場合は弦の固定とチューニングを確認してから余分な部分を処理しましょう。
参考:Fender「Telecaster Adjustment and Care」
ギターの種類によって弦交換の方法はどう違う?
弦を緩めて外し、新しい弦を取り付けるという基本的な流れは共通していますが、ブリッジやペグの構造によって具体的な手順は変わります。
特に初心者は、自分のギターがどのタイプに当てはまるかを確認してから作業すると、取り付け間違いを防ぎやすくなります。
アコースティックギターの場合
一般的なスチール弦アコースティックギターでは、ブリッジピンによって弦を固定するタイプが多く使われています。
このタイプで大切なのは、ボールエンドがブリッジ内部で正しく固定されているか確認することです。
ブリッジピンを差し込んだだけで作業を終えると、弦を張ったときにピンが浮いたり、抜けたりする場合があります。
ボールエンドを所定の位置に収め、弦を軽く引いて固定を確認してからペグに巻き付けましょう。
ブリッジピンのないアコースティックギターもあるため、その場合はメーカー指定の方法に従ってください。
エレキギターの場合
エレキギターは、ブリッジの種類によって弦の通し方が異なります。
| ブリッジ・ペグの種類 | 交換時のポイント |
|---|---|
| ボディ裏通し式 | ボディ裏から弦を通し、ボールエンドを固定する |
| テールピース式 | テールピースに弦を通し、サドルの溝に合わせる |
| 一般的なトレモロ式 | 弦の張力によるブリッジの傾きに注意する |
| ロック式ペグ | 専用の固定機構を使い、指定された巻き方に従う |
例えば、レスポールタイプなどに採用されることの多いテールピース式では、弦をすべて外すとブリッジやテールピースが動いたり、外れたりする構造もあります。
部品の位置がずれるのを防ぎたい場合は、弦を1本ずつ交換する方法も有効です。
また、ロック式ペグは弦を固定する機構を備えているため、一般的なペグと同じ巻き数にする必要はありません。ロックの解除・固定方法は製品によって異なります。
弦交換に慣れていない場合は、交換前にペグやブリッジの写真を撮っておくと、元の状態を確認する際に役立ちます。
フロイドローズ式・クラシックギターの場合
フロイドローズ式のロック式トレモロを搭載したエレキギターは、一般的な固定式ブリッジとは作業方法が異なります。
このタイプでは、ナットとブリッジ側で弦を固定する構造が使われています。また、フローティング状態のブリッジは、弦の張力とスプリングの力のバランスによって位置が決まります。
そのため、すべての弦を取り外したり、弦のゲージを変更したりすると、ブリッジの角度が変わることがあります。
交換するときは機種に対応する六角レンチなどを使用し、メーカーの取扱説明書に従ってください。慣れないうちは同じゲージの弦を使い、1本ずつ交換する方法もあります。
調整方法が分からない場合、無理にブリッジやスプリングを操作せず、楽器店に相談することをおすすめします。
参考:Floyd Rose「String Tuning Instructions」
一方、クラシックギターでは主にナイロン系の弦を使用し、ブリッジ側で弦を結んで固定する方式が一般的です。
この結び方はスチール弦アコースティックギターとは異なります。また、新しいナイロン弦は、交換直後に音程が安定するまで時間がかかることがあります。
クラシックギターに通常のスチール弦を張ることは避け、必ず楽器に対応する弦を使用してください。
弦交換でよくある失敗と対処法
初めて弦交換をすると、交換前には起きなかったトラブルが発生することがあります。
原因を一つに決めつけず、弦の取り付け状態から順番に確認することが大切です。
交換後にチューニングが安定しない
新しい弦を張った直後に音程が下がる場合は、まず弦の初期なじみを確認しましょう。
軽いストレッチと再調弦を何度か繰り返し、音程が落ち着くかを確認します。
それでも不安定な場合は、次の点を確認してください。
- ペグに弦が正しく巻き付いているか
- 弦がナットやサドルの正しい位置に収まっているか
- ブリッジピンやボールエンドが固定されているか
- トレモロ式ブリッジが大きく傾いていないか
- 弦のゲージやチューニングを変更していないか
チューニングが安定しない原因には、ナットでの摩擦やペグの取り付け状態などもあります。強引に調整しようとせず、症状が続く場合は楽器店で確認してもらいましょう。
なお、開放弦の音程は合うのに、フレットを押さえた音程が大きくずれる場合は、弦交換だけでは解決しないことがあります。弦高やオクターブ調整なども関係するためです。
フレットを押さえることで音の高さが変わる仕組みについては、ギターのフレット間隔と音程の関係を解説した記事でも紹介しています。
弦が切れる・ブリッジピンが抜ける
弦交換中に新しい弦が切れる場合は、チューニングを上げすぎていないか、正しい弦を取り付けているかを最初に確認します。
例えば、1弦を誤った音程まで強く張ると、過大な張力によって切れることがあります。チューナーで音名だけでなくオクターブも確認し、音程を少しずつ上げましょう。
また、いつも同じ位置で弦が切れる場合は、サドルやナットなど、弦が接する部分に傷やバリがある可能性があります。
同じ部分で繰り返し切れるときは、弦だけを交換し続けず、楽器店で点検してもらうとよいでしょう。
アコースティックギターのブリッジピンが弦を張るときに浮き上がる場合は、ボールエンドの位置を確認してください。
一度弦を十分に緩め、ピンとボールエンドを正しい位置に取り付け直します。ピンが傷んでいたり穴に合っていなかったりする場合もあるため、無理に押し込まないようにしましょう。
ギターの弦交換でよくある質問
弦が1本だけ切れた場合、1本だけ交換してもよい?
弦が1本だけ切れた場合、その弦だけを交換することは可能です。
ただし、残りの弦も長期間使用している場合、新しい弦と古い弦で音色や弾き心地に差が出ることがあります。
まだ交換したばかりの弦が1本だけ切れた場合なら、同じ種類・ゲージの弦を1本交換する方法があります。
一方、ほかの弦にも錆びや摩耗、音質の低下が見られる場合は、セット全体を交換した方が状態をそろえやすくなります。
弦交換を楽器店に頼むといくらかかる?
弦交換を自分で行うのが不安な場合は、楽器店に依頼する方法もあります。
参考として、島村楽器の公式弦交換プランでは、一般料金のエコノミープランが次のように案内されています。
| 対象 | 工賃の例(税込) |
|---|---|
| 一般的なアコースティックギター | 1,500円 |
| 一般的なエレキギター | 1,500円 |
| クラシックギター | 2,200円 |
| ロック式トレモロ搭載ギター | 2,200円 |
| 弦1本のみの交換 | 400円〜 |
※2026年10月に確認した島村楽器公式ページの一般料金です。弦代は含まれていません。楽器の仕様やサービス内容、料金改定などによって実際の費用は異なる場合があります。
弦の交換方法を教えてもらえるサービスもあるため、初めての場合は、作業を見せてもらえるか店舗に確認するのもよいでしょう。
最新の料金や実施店舗は、島村楽器の公式弦交換プランで確認できます。
弦交換にはどれくらい時間がかかる?
弦交換に必要な時間は、ギターの構造や作業経験によって変わります。
一般的なアコースティックギターや固定式ブリッジのエレキギターなら、慣れると比較的短時間で交換できます。
ただし、初めて交換する場合は、弦の通し方や巻き方、チューニングを確認する時間も必要です。30〜60分程度、場合によってはそれ以上の時間を見込んで、余裕を持って作業するとよいでしょう。
フロイドローズ式のような特殊なブリッジやクラシックギターでは、さらに時間がかかることもあります。
早く交換することよりも、取り付け間違いや弦の切断事故を防ぐことが大切です。必要な道具を最初にそろえ、弦を1本ずつ確認しながら進めましょう。
まとめ|ギターの弦交換は時期と正しい手順が大切
ギターの弦交換は、一般的なスチール弦なら月1回程度を出発点にしながら、演奏頻度や弦の状態に合わせて判断するのが実用的です。
特に覚えておきたいポイントは、次のとおりです。
- 交換時期:月1回程度を参考に、音・見た目・弾き心地の変化を確認する
- 弦の選び方:ギターの種類に合った弦を使い、最初は同じゲージを選ぶと無難
- 取り外し:古い弦の張力を十分に抜いてから作業する
- 取り付け:ブリッジとペグの構造に合った方法で固定する
- 交換後:チューニングと弦の初期なじみを確認する
弦交換は初心者でも身につけられる基本的なメンテナンスですが、すべてのギターで同じ方法が使えるわけではありません。
自分のギターの構造を確認し、無理のない手順で作業することが大切です。定期的に弦の状態をチェックし、必要なタイミングで交換すれば、良い音と快適な弾き心地を保ちやすくなります。
作業時の注意
ギターの構造や状態によっては、通常と異なる交換手順や調整が必要です。弦の取り付け方法が分からない場合、ブリッジが大きく傾いた場合、弦が繰り返し切れる場合などは、無理に作業を続けずメーカーの案内や楽器店に相談してください。
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