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2026年9月26日、愛知・名古屋アジア競技大会の男子サッカー準々決勝で、U-21日本代表がU-23北朝鮮代表に1-0で勝利し、3大会連続となるベスト4進出を決めました。
決勝点は前半39分、FWンワディケ・ウチェブライアン世雄が記録しましたが、この得点を巡って北朝鮮側が主審に強く抗議し、試合は一時中断しました。
さらに終盤にも判定を巡る訴えがあり、試合終了後には北朝鮮の選手たちが日本選手との通常の整列・あいさつを行わず、その場を離れる展開となりました。
現時点で確認できるのは、北朝鮮側が試合中の判定に強い不満を示していたことです。一方、整列・あいさつをしなかった理由について、北朝鮮側が明確に説明した事実は確認できていません。
試合後には北朝鮮のリ・グァンチョン監督も判定への不満を表明しています。今回の試合で何が起きたのか、2023年大会の日本戦との経緯も含めて整理します。
北朝鮮はなぜ試合後の整列・あいさつを拒否?現時点で分かっていること
日本が1-0で勝利した直後、北朝鮮の選手たちは通常行われる両チームの整列やあいさつを行いませんでした。
報道では、北朝鮮GKカン・チュヒョクがチームメートに対し、整列せずに下がるよう促す様子が確認されたとされています。
一方で、両チームの監督は試合終了後に握手を交わしていました。
1-0敗戦後に選手は日本との整列を行わず
この試合では前半の日本の先制点から北朝鮮側の抗議が続き、後半にも判定を巡って選手が主審へ訴える場面がありました。
北朝鮮には後半だけで3枚のイエローカードが提示されるなど、試合が進むにつれて緊張感が高まっていました。
試合終了後にもGKカン・チュヒョクは強い表情を見せ、北朝鮮の選手たちは日本側と通常のあいさつを行わないまま整列を離れています。
整列・あいさつをしなかった理由は公式には説明されていない
ここで注意したいのは、「判定に怒ったため、あいさつを拒否した」とまでは確認されていないことです。
試合中の抗議や試合後の行動が連続して起きているため関連を想像しやすい状況ですが、選手や監督が整列しなかった理由を直接説明したとの情報は、現時点では確認できません。
ただし、北朝鮮のリ・グァンチョン監督は試合後会見で審判の判定に強い不満を表し、敗戦を非常に悔しく感じているという趣旨の発言をしています。
つまり、チームが判定に納得していなかったことは試合中の抗議と監督の会見から確認できますが、それを整列拒否の理由として断定することはできないというのが現時点での整理です。
北朝鮮が猛抗議した判定は何だった?
北朝鮮側が特に強く反応したのが、日本の先制点につながった前半39分の場面でした。
さらに後半にもペナルティーエリア周辺の判定を巡って不満を示す場面があり、最後まで試合は緊張感の高い展開となりました。
前半39分・ンワディケの先制点に「押した」とファウルを主張
前半39分、日本は最終ライン側から相手DFの背後へボールを送りました。
これに反応したンワディケが北朝鮮DFキム・ユソンと競り合いながら抜け出し、GKとの1対1から右足でゴールへ流し込みました。
北朝鮮側は、競り合いの際にンワディケがキム・ユソンを押したとしてファウルを主張し、複数の選手が主審へ詰め寄りました。
抗議によって試合はしばらく止まりましたが判定は変更されず、日本の先制ゴールが認められています。
この試合では準々決勝の段階でVARによる検証は行われておらず、報道によるとVARの導入は準決勝からとなっています。
そのため、この得点についてVARで改めて映像確認したうえで判定が確定したわけではありません。
一方で、試合後に大会側や審判側から、この場面を「誤審だった」とする公式説明も確認されていません。
終盤にはハンド主張など判定を巡る不満も
1点を追う北朝鮮は後半に攻勢を強め、日本ゴールへ迫りました。
後半42分にはゴール前で北朝鮮側がシュートを放った場面で、日本選手の守備についてハンドがあったとして主審へ訴えています。
また別の場面では、北朝鮮のリ・イルソンがペナルティーエリア内で倒れましたがPKとはならず、シミュレーションと判定されたと報じられています。
いずれにしても北朝鮮が求めた形で判定は変更されず、日本が1点のリードを維持したまま試合終了を迎えました。
北朝鮮監督も試合後会見で判定への不満を表明
判定への不満は、ピッチ上だけで終わりませんでした。
日刊スポーツによると、北朝鮮のリ・グァンチョン監督は試合後会見で、選手たちが最後まで戦ったことを評価した一方、審判の判定について理解に苦しむという趣旨の発言をしています。
監督自身が会見で判定への不満を示したことで、試合中に選手たちが繰り返していた抗議が、チーム内でも大きな問題として受け止められていたことがうかがえます。
ただし、この発言についても、どの判定をどのような根拠で誤りだと考えていたのかについて大会側と見解が一致したわけではありません。
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決勝点のンワディケはゴールをどう振り返った?
北朝鮮側から強い抗議を受けた得点でしたが、ンワディケ自身は試合後、相手DFの背後を狙うプレーは自身が得意としている形だったと振り返っています。
また、北朝鮮の圧力を受ける難しい試合の中でも、日本が最後まで自分たちの戦い方を続けられたことを勝因として挙げました。
相手DF背後への抜け出しからワンチャンスを得点に
日本は北朝鮮の強いプレッシャーを受け、ボールを思うように前進させられない時間もありました。
その中で前半39分、佐藤海宏から前方へ送られたボールにンワディケが反応します。
相手DFとの競り合いからゴール前へ抜け出し、GKとの1対1を冷静に仕留めた1点が、そのまま試合の決勝点となりました。
ンワディケは試合後、このような背後へ落ちるボールを狙う形を得意としていると説明しています。
ンワディケ・ウチェブライアン世雄はどんな選手?
ンワディケ・ウチェブライアン世雄は、今大会のU-21日本代表で背番号19をつけるFWです。
JFAの大会登録メンバーでは、所属クラブはデンマークのオールボーBKとなっています。
北朝鮮戦は今大会初先発で、その起用に応える決勝ゴールを記録しました。
9月30日の準決勝についても、自ら得点を奪うことだけではなく、まずチームが勝つことを最優先に戦う考えを試合後に示しています。
日本-北朝鮮は2023年大会でも準々決勝で対戦していた
今回の日本-北朝鮮戦が注目された背景には、2023年に中国・杭州で開催された前回アジア大会の対戦があります。
前回も両国は男子サッカー準々決勝で対戦し、日本が2-1で勝利しました。
前回は日本が2-1で勝利し北朝鮮に6枚の警告
2023年10月1日に行われた準々決勝では、北朝鮮側に合計6枚のイエローカードが提示されました。
試合終盤、日本がPKで勝ち越した判定を巡って北朝鮮の選手たちが強く反発し、試合終了後にも複数の選手が審判団へ詰め寄る場面がありました。
日本スタッフとの給水時のトラブルや試合後の抗議も発生
2023年大会ではプレー以外の場面でも問題となる行動がありました。
プレーが止まった際、日本選手のために飲料を運んでいたスタッフのもとへ北朝鮮選手が近づき、給水ボトルを受け取る過程でスタッフに拳を振り上げるような仕草を見せました。
この選手には主審から警告が提示されています。
さらに日本の決勝点となったPK判定を巡り、試合終了後にも北朝鮮選手が審判団を取り囲んで抗議しました。
JFAはAFCとFIFAへ映像を添えた意見書を提出
前回大会では、試合から2日後の2023年10月3日に日本サッカー協会が対応しています。
JFAは北朝鮮代表による反スポーツ的行為について、該当する事象の映像を添付したうえで、アジアサッカー連盟のAFCと国際サッカー連盟のFIFAに意見書を提出したと発表しました。
そのため2026年の今回の対戦でも2023年大会との共通点が取り上げられていますが、前回の出来事と今回の出来事は別の試合として分けて考える必要があります。
今回の抗議や整列拒否で北朝鮮に処分はある?
試合後の整列が行われなかったことから、今回も北朝鮮側に何らかの処分があるのか気になるところです。
しかし、2026年9月27日未明までに確認できた範囲では、今回の整列・あいさつをしなかった行動について、北朝鮮代表への処分が決定したという大会側やJFAの公式発表は確認できていません。
現時点で大会側やJFAから処分の公式発表は確認できない
試合中に主審へ抗議したこと、試合後に通常の整列を行わなかったことは報道されています。
一方、それらの行為について大会組織委員会などが懲戒手続きを開始した、あるいは追加処分を決定したという情報は現時点では確認できません。
そのため「北朝鮮が処分される」「出場停止になる」といった内容を現段階で確定情報として扱うことはできません。
2023年の対応と今回を分けて見る必要がある
2023年大会でJFAがAFCとFIFAへ意見書を提出したのは事実ですが、今回も同じ対応が行われると決まったわけではありません。
今後、大会組織委員会やJFAなどから新しい発表が出た場合には、2026年大会の事案として改めて確認する必要があります。
日本は9月30日の準決勝でウズベキスタンと対戦
北朝鮮との接戦を制した日本は、9月30日に行われる準決勝へ進みます。
対戦相手はU-21ウズベキスタン代表です。
U-21日本はグループステージから4試合連続無失点
日本はグループステージ初戦でホンコン・チャイナに2-0、第2戦でキルギスに7-0、第3戦でタイに3-0で勝利しました。
北朝鮮との準々決勝も1-0で終えているため、ここまで4試合を戦って12得点、失点は0です。
北朝鮮戦では相手に押し込まれる時間帯もありましたが、GK荒木琉偉を中心に最後までゴールを許さず、1点のリードを守り切りました。
大岩剛監督も試合後、相手の圧力を受けて試合を十分にコントロールできなかった点について、今後へ向けて改善が必要だという認識を示しています。
準決勝は長居陸上競技場で開催予定
JFAが発表している大会スケジュールでは、男子サッカー準決勝は2026年9月30日に大阪の長居陸上競技場で開催予定です。
北朝鮮戦で決勝点を挙げたンワディケも準決勝での得点とチームの勝利へ意欲を示しており、日本は4大会ぶり2度目のアジア大会優勝まであと2勝となりました。
北朝鮮戦については、先制点や終盤の判定を巡って北朝鮮側が強く抗議し、リ監督も試合後に判定への不満を明らかにしています。ただし、試合後に整列・あいさつを行わなかった理由や、今回の行動に対する追加処分については、現時点で公式に確定した情報は確認されていません。
日本は準決勝からVARが導入される中、9月30日のウズベキスタン戦に臨みます。
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